大学院卒業生にインタビュー

今回は、大学院をこの春に卒業するお二人にインタビューをしてみました!
(ちなみに筆者とは四年間クラスメートだったお二人です。)
TCU生活の思い出や、印象に残っている授業など、色々話してくれましたよ〜

桑原さんと、サムエルくんです!
よろしくお願いします!

〈プロフィール〉
右:桑原善道(くわばらよしみち)さん

  • 千葉県出身
  • 45歳(猫ひろしと同い年だそうです)

左:梁サムエル(やんさむえる)さん

  • 神奈川県出身
  • 26歳

ではまず初めに、なぜTCUに入ったんですか?

桑原:実はTCUには入りたくなかったんですけど、神様に強引に連れてこられたというか。牧師になるよう召されて、他の神学校も検討していたが、母校に戻ってくる道だけが開かれました。(※桑原さんは以前TCUの学部を卒業しています。)

サムエル:所属教団の牧師になることを目指して、神学校に入ることにしました。母教会の牧師に勧められてTCUに決めたという感じです。

では、お互いの第一印象は?

桑原:実はあんまり覚えてない…。ごめんね。

サムエル:熊さんみたいな人だなあと(笑)

TCUで一番楽しかったことは何ですか?

桑原:農業サークル(fum fam farm)の存在が、コロナ禍において支えになりましたね。最初は寮に閉じこもってばかりいたけど、外に出るきっかけになった。そのときはキャンパスに独身寮生もいなかったので、ひとりでマイペースに畑作業をしていました。ストレス発散になりましたね。

(fum fam farmの畑の様子)

サムエル:人との何気ない交わりのときが楽しかったです。もともと人といるのは得意じゃないし、余裕がないとひきこもりがちなんですけど、隣の公園で誰かと散歩したり、寮で徹夜でボードゲームしたり、そういう時間は楽しい思い出ですね。寮生活だから人と過ごす時間が多くて。正直それで疲れを感じることもあるけど、振り返ると楽しいことがたくさんあったなあと思います。寮ではいつでもふとしたときに交わりを持てる。これはTCUだからこそですね。

では逆に、TCUで一番大変だったことは?

サムエル:コロナ一年目の完全オンラインがやっぱり大変でした。寮から急に実家の部屋で一人になって、孤独感がすごかった。モチベーションを保つのも大変でした。授業は、聖書原語(ギリシャ語とヘブライ語)の授業が二つ重なる時期で、その大変な時を一人で乗り越えるのに苦労しました…。

桑原:僕も、コロナ一年目の生活かな。家族寮生なのでキャンパスにはいたけど、独身寮生はみんないないわけで、孤独感がやっぱりあった。いまでも長期休暇に学生が家に帰って、キャンパスの中から人がいなくなると、あのときの寂しさを思い出すんです。結構しんどかったんだなといまになって思う。

サムエル:やっぱりオンラインって、顔と顔とを合わせる交わりとは違いますよね。もちろん便利だけど、画面上だとみんなの良い部分しか見えない。みんなの落ち込んでる姿、悩んでる姿は寮でしか見えないのかなと。それで、みんなは環境が変わっても上手くやっているのに、自分だけ悩んでるような気がして、つらかったです。

コロナ禍の初期が大変だったということがすごく伝わってきました…。では、そんな時期も含めて、一番印象に残っている授業は?

桑原:「ヘブライ語講読・釈義」が超大変でした。通年の授業なので一年間受けるんですけど、ヘブライ語面白いかも、と思えたところで授業が終わった。でもそう思えたのは一つの成果かなと。あとは、大学院の「キリスト教の教理形成の歴史」という授業で、キリストの人性とは何かという問いに取り組んだこと。「罪を犯さなかったこと以外は完全に人であった」ってどういうことか、深く考えました。

サムエル:「説教演習」が大変でしたね。特に最初のころは、説教をどう準備すればいいか分からなくて。それなのにクラスメートはいい説教をするし、プレッシャーを感じました。僕の場合、説教準備中に言葉が全然出てこなくて、みことばから語ることの難しさを知りました。説教を語るのは自分の力じゃないなと思いましたね。批評し、批評されるという経験は今だけの貴重な機会です。クラスメートの説教も、回を重ねるごとにみんな洗練されていくなと感じました。あとは今学期、「現代における宣教と教会」という授業を取りました。教会はなぜ必要か、という基本的なことを、卒業前に考えられる良い機会でした。教会の中に現れる神様のみわざがあるなと実感しましたね。

卒業までにやりたいことは?(※インタビューは卒業礼拝の二週間前に行いました。

桑原:人との交わりをもっと深く持ちたかったなと。あとは論文の完成度がまだ低い。「こんなレベルしかできなかった」と思っているので、今後さらに研究をしていかないといけないですね。

サムエル:本を読みたいかな。これまであまり読めてなかったので。図書館もせっかくあるし、時間があるうちに、読みたい本を読みたいです。

最後に、在校生へのアドバイスはありますか?

サムエル:迷ったらまずやってみよう。夏期伝ザーカル会わわわ、その他色々なセミナー、勉強会など。TCUでは色んなイベントがあるけど、参加するか迷ったら、とりあえず参加してみるといいと思います。参加してみると、参加してよかったなと思うので。夏期伝、迷ったけど行ってよかった。興味があるなら行くことをおすすめします!

(夏期伝の様子)

桑原:サムエルくんと真逆だけど、委員会活動はほどほどに(笑)本当に必要なことはやらざるを得なくなるから、必要に迫られるまではできるだけ遊んだらいいのでは。趣味に打ち込むとか、思いっきり遊んだらいいと思う。あと、牧師になる人以外も、若いうちにギリシャ語とヘブライ語はやったらいいと思う。だんだん記憶力が落ちるので(笑)神学は、年齢によって深め方が違うと思うので、年配になってからでもできる。でも言語はそうもいかないというか。僕の経験上、暗記ものは若いうちにやったほうがいいと思います。

以上、大学院を卒業するお二人でした!
コロナで大変な中を通りつつも、懸命に学びを続けてきたことが伝わってきました。
卒業後の牧会伝道の働きに祝福がありますように。

学生広報スタッフ もなか