卒業生との交流

大学の教員をしていると、卒業生からの「結婚式」への招待を受ける。招待を受けたら極力出席をしたいのであるが、中々そうもいかないのが悩みの種である。しかし、出席してみると、新郎や新婦の友人であった数多くの卒業生たちに久しぶりに会うことができる。彼らの一段と大人となった姿をみるのが楽しい。それぞれに教会や社会の現場で奮闘しているのが分かる。

振り返ってみれば、1990年に開学した当大学も小規模校ながらすでに500名以上の卒業生を輩出してきた。前身校である同盟聖書学院や日本クリスチャンカレッジ、東京基督教短期大学の卒業生たちもTCU卒業生の先駆けとなっている。先日もインドネシアのジャカルタを訪れた時に、これから聖書翻訳の働きのためにカリマンタンに向う卒業生と久しぶりに会った。多くの人々に祈られ支えられている。また、ある老人福祉施設を訪れた時にも卒業生たちが活躍している現場に触れて、社会の必要ある人々に仕えている彼らを頼もしく思えたものである。

当大学には同窓会があり、卒業生や同窓生を互いにつなぐ働きがある。そして、さらに大学と卒業生の交流を活発にしようと働きかけていてくださる。最近では、『学園報』にある「卒業生掲示板」のコラムやホームページがこれらの交流に用いられている。卒業生たちの働きが大学に知らされ、それが全国各地、いや全世界で活躍されている卒業生たちに大学から紹介されることによって、卒業生と在校生や教職員との同じ使命を共有する連帯感が益々生まれたらと願う。今週の6月13日(水)の古畑和彦同窓会幹事長をお招きしての「学園チャペル」は、大学と卒業生をつなぐ大きな架け橋となるに違いない。「あなたがたは霊を一つにしてしっかりと立ち、心を一つにして福音の信仰のために、奮闘しており、・・・」(ピリピ1:27)。