『「バルメン宣言」を読む』朝岡勝

東京基督神学校で講師をして下さっている朝岡勝牧師の『「バルメン宣言」を読む』(いのちのことば社、1000円)が出版されました。本校では信条学や「キリスト教綱要」の講義をして下さっているので、一部はそこでも講じられたものですが、10回の講義としてはキリスト者学生会(KGK)の講座がもとになっています。教会の夕拝でも語られたことがあるそうです。
宗教改革の伝統がどのように「バルメン宣言」に流れ込んでいるかが良くわかり、宣言が引用する聖句の意味が見事に説き明かされています。信仰の告白によって立つ教会についてドイツの告白教会と日本の教会が対比され、日本の教会のための「バルメン宣言」となっています。
もともと大学生に語られたもの、そして将来の日本の教会を担うであろう彼らに大きな感銘と影響を与えた講義が、ブックレットの形にまとめられていますのでグループで学ぶためのテキストに最適です。大きく用いられることを期待いたします。