「望みを抱いて喜び」

謹賀新年!!
北海道や日本海側の地域では猛烈な吹雪や寒波に見舞われているというニュースが飛び込んで来る中、千葉は良く晴れた元日の朝を迎えた。人とは不思議なもので、一日一日は変わらないにも関わらず、ある一日を重んじて、「大切な一日」とする。そこに生活のメリハリが息づき、思いを新たにする時となるからであろう。新しい年の初日は格別、誰もが心を新たにし、何がしかの決意をする「日」として迎える。2008年はどのような年となるのだろうか。

昨年は何と言っても「偽装」事件で終始した。信用とか信頼が崩され、期待は失望に終わるというような状況であった。そのような中でも、年の最後に薬害C型肝炎被害者の「全員一律救済」をめざす道が開かれた。被害者の方々にとっては一筋の光が見えた年末となったに違いない。安堵と希望の幕開けでもある。本学にとっても年末ギリギリのところで、待ちに待ったキリスト教福祉学専攻での「介護福祉士養成施設等の指定」についての内示が関東信越厚生局長から出た。ビジョンと祈りをもって設置に励んだ関係者一同にとってまさに朗報となった。次につなげる希望を頂いたと言える。

学長としての2007年は、「ビジョンと信仰」の年であった。高齢化に急速に向かいつつある日本社会の必要に応えようと、「介護福祉士養成」を本学で行うことを志し実現に向けて一歩踏み出した。色々な方々のお知恵とご助力を頂いて、ともかく厚労省の内示を得てハード面の整備が整ったわけである。そして、この2008年は、具体的にソフト面(学生募集)を整えて本来の目標に向かって始動する「希望」の年となるよう願っている。失望や落胆の多い現代社会に生きる中で、聖書のメッセージは希望に満ちている。たとえ、自分の思うように事が運ばないにしても、神の約束はこれまでことごとく実現し、神の御手はその背後に力強く伸ばされている。「希望」は忍耐と祈りから生まれることを知る。「望みを抱いて喜び、患難に耐え、絶えず祈りに励みなさい。」(ローマ12:12)