こんな楽しい授業があるよ(その2)品格の違いO竹先生!!

昨年12月、メサイヤコンサートを初めて聴かせていただいた。想い起こせば小学校の音楽の先生はとても怖い人だったと記憶している。そのせいか、私にとって音楽は音を楽しむものではなく、特に音楽の授業は苦痛以外の何ものでもなかったのだ。その結果、今となっては歌は下手だし楽器もほとんど弾けないのである。

そんな私が、メサイヤコンサートを聴きに行ったのは妻の希望からである。

コンサートも終わり、さあ帰ろうかと思っていると、私たち夫婦の前をK沢学長、Y口校長、K林学部長が通られた。私たちに気づかれたTCUの重鎮たちは、私の妻に対して挨拶をしていかれたのだった。

帰宅してすぐに、妻は私の顔をしげしげと見つめ、TCUの重鎮たちと比較して「あんたと品格が全然ちがう!」と容赦ない言葉を私に浴びせてきたのだ。

それから半年が過ぎたが、私の品格が上がろうはずもなく、今年度の授業評価の日がやってきた。今回はO村先生ではなくて、O竹先生(そのままじゃないか?)の音楽概論という授業であった。

O竹先生の印象は、TCUの重鎮たちと同じく品格に溢れた方である。しかし、O竹先生とは部署も違うし研究室も離れているのでほとんどお話をさせていただいたこともないのだ。おまけに、見学をする授業は敷居が高すぎる音楽である。どんな授業なのだろう…

概論だから「音楽とは?」という講義なのかなぁ?などと思いながら10分ほど前に教室に伺った。すると、O竹先生はすでに授業の準備をされていたのである。(こんな早くから準備しているの?140分長いなぁ…)

まずは、好きな讃美歌についての発表である。今回は2人の発表だが、学生の○○君は讃美歌とは神様に喜んでもらえるために賛美するのだから、人が好き嫌いを言っていいのか?という意見を述べていた。(深いなぁ…!O竹先生は適切に応答されているなぁ…)

次は、黒板の五線譜に学生が何かの記号を書いてるでぇ…(わからんなぁ…)

途中からは、讃美歌の作られた時代背景や、作者、その想いなどを教えていただき、そして賛美をした。(なんか乗ってきたなぁ…)

最後は輪唱だぁ…(私も一緒に歌ってしまった。)

普段、礼拝やチャペルでは難しい讃美歌を意味もわからず歌っていた私だが、この授業に出させてもらい何となく讃美歌や音楽というものに親しむことができたと感じている。(歌っている時、少し感動したなぁ…まいりました。)

やはり先生には品格が必要なのかなぁ… そのためには、これからは日常生活の中で「佐渡おけさ」だけは踊らないように気をつけなければならないなぁ…

この内容は、O竹先生の授業に出席した者のみが聴ける特典です。是非とも参加してほしい授業であった。(中澤秀一)