「コラボレーション」

8月30日から始まった秋学期もすでに中盤を迎えた。猛暑だった夏休み明け、うだるような暑さの中での秋学期最初のチャペル。急遽、大型扇風機を導入してチャペルの風通しを良くする手当てをしなければならないほどの残暑が続いた。新ACTS-ES(アジア神学コース)生を6名(ケニヤ2名、ジンバブエ2名、マカオ1名、米国1名)と短期留学生(米国3名)を迎えた。マカオからの学生は始めてである。これで、神学校と併せて留学生は韓国出身24名を筆頭に全部で13ヶ国から52名(大学44名、神学校8名)となった。25パーセント強が留学生である。さまざまな情報共有には、日英の言語が必要で、そのために教師や学生間での言語コラボレーションは必須となる。

10月11日(祝・月)には「シオン祭」(学園祭)が開かれる。学生たちが趣向を凝らせて近隣の方々に学園を知ってもらおうと張り切っている。学園が開放される一日。例年のように、コンサートやライブ、講演会、シオン劇、人形劇、留学生パレード、展示、出店などを予定しているが、今年はこれに加えて、地域の学校との交流にも力を注いでいる。本学の杉谷乃百合准教授の講演会の中で、印西市立船穂中学校の生徒が演奏をしてくれる。また、ジャズセッションでは、近隣の東京電機大学と本学との合同演奏が予定されている。まさに、地域における学校間のコラボレーションの実現である。この日は、「オープン・キャンパス」も予定されており、近隣だけでなく、日本全国からも来てほしいものである。

先月のブログでも紹介したが、いよいよ「TCU創立20周年記念行事」が1ヶ月後(11/3-4)に迫ってきた。準備も着々と進行しており、また、私の基調講演の原稿も書き終えたところである。特に、3日(祝・水)に開催される行事は、「同窓生の集い」やシンポジウム、そして記念式典・講演というように、学生、教職員、同窓会、後援会、理事・評議員会の総出による「共同事業」である。まさに、コラボレーションの集いと言えよう。いや、東京基督教大学は、日本のプロテスタント福音派が、福音主義神学に立つ唯一の神学大学として、教会と社会に仕える指導者や奉仕者を育成しようと志した果実である。その意味で本学は、宣教の働き人養成のための福音主義諸教会の「協同事業」であり、コラボレーションなのである。この記念行事にも、多くの方々が来てくださり、ともにこの事業に参画していただきたいと心から願っている。

「見よ。兄弟たちが一つになって共に住むことは、なんというしあわせ、なんという楽しさであろう。」(詩篇133:1)