介護施設実習が終わりました

福祉専攻の2,3年生の学生たちの実習が無事終わりました。2年生にとっては初めての施設実習でそれぞれに緊張しながら何とか2週間頑張れたのではないかと思います。

おもえば昨年は実習期間中に大震災があり、実習先が直接大きな被害を受けたりということはありませんでしたが、ライフラインや物流の停滞があったり、施設が被災地の入居者を受け入れたりそれなりの困難や大変さをかかえながら、実習生を継続して受け入れてくれたというようなことがありました。本当に感謝なことでした。そんなことを思い出しながら、今回も実習巡回に行ってきました。学生たちは、教員が巡回に行くのを心待ちにしているというのがよくわかります。教員が行くと堰を切ったように、学校で習ったのと違うだの、せっかく勉強したのにその場になったらとっさに技術が出てこないだの、学生同士でトランスの練習をしたのに利用者のからだが硬くて思うように動かせないだの、リアリティショックをさっそく体験しているようでした。今日は早番だったから5時半に起きて寝不足ですとか、一番困るのが食事でお店が近くにないからろくなものを食べていませんとか、次から次へといろいろな話題が出てきます。実際、ある学生は毎日昼食はカップめんだそうで、私の目の前でつるつるっと食べていました。

そんなこんなでも、最終的な実習反省会ではそれぞれに多くのことを学び、次の学習や実習につなげるものを体得したようでした。受け持たせていただいた利用者さんと短い時間ながらも関係性を築いていく中で、介護をしながら実は自分自身も利用者さんに助けられていることに気づき、結果的にそれがよい支援へと繋がっているという学生もいました。私も学生の声を聞きながら、今までの授業を振り返り、これからの教授のありかたに思いを馳せたりしたことでした。それにしても1日も休まず(私の担当した学生は)実習よくがんばりました!

(片岡政子)