ネパールスタディツアー
TCU生 白石香と根木恵都がHFIさん企画のネパールスタディツアーに行ってきました!
HFIとはNPO法人のクリスチャンの方々が運営している団体で、アジアの貧困地域の子供の就学支援などを中心とした様々な形態の開発支援を国内外で行っている団体です。その活動の中の一つにある青年向けのスタディツアーに参加しました。
このスタディーツアーの目的としては、国際的な視野で物事を考え、行動する青少年のリーダーシップを育成することが挙げられています。私たちも、今回参加したことで多くの新しい体験と視野を与えられました。また5月10日のキリスト教と開発の授業では実際にHFIの代表お二人に来ていただき、活動についてのプレゼンを行っていただきました。
HFIさんは主にフィリピンとネパールで開発支援活動をされていて、スタディツアーはその両国を交互に行っています。そして今回はネパールの方に活動の見学含めツアーに行くことができました!
移動含め10日間、現地では7日間の滞在でした。とてもボリューム満点のツアーで、観光では見ることのできない景色や体験をしました。
ネパールは80%がヒンドゥー教でほかにも仏教やイスラム教など様々な宗教が入り混じっているとても宗教色の強い国です。今回のツアーでは観光地も散策したり巡ったりしましたが、多くの寺院や祠、神々への礼拝、商売など現地の方々の異文化を実際に見聞きし、体験することができました。
またその中で、数少ないクリスチャンの礼拝に参加することもできました!
TCUの卒業生でもあるリチェンさんの牧会する教会を訪問し、共に礼拝をささげて賛美し、礼拝後には異文化交流もしました!
神様はこんな世界も見て働かれているのだという、その御力の大きさに圧倒されました。
3日目にはトリブバン大学という、ネパールの東大と言われるような大学にも訪問しました。
そこで働かれているチャンドラ教授という方は日本の大学に留学し、農業を研究された方でした!
チャンドラ教授の研究されている里山地域に行って農園を見学させていただきました。
4日目には山岳部ヌワコットに移り、HFIさんの開発プロジェクトの見学をさせていただき、開発現場のリアルを見聞きすることで大きな学びになりました。
5日目にはヌワコットにある小~高一貫のキリスト系学校に訪問し、そこで折り紙やプレゼン、盆踊りなどを子供たちと楽しむ異文化交流を行いました!子供たちのパワーをたくさんもらいましたよ~
~それぞれの感想~
今回のツアーでは今まで経験したことのないくらいに五感をフル活用したと思います(笑)
神様の見ている世界の広さを感じると同時に、自分の小ささも感じました。
また、アジア最貧国とも言われいるネパールですが、日本で見たメディアに映る「かわいそうな姿」というものはあまり感じられず、むしろ彼らは生き生きとエネルギッシュに喜びをもって生きていました。異文化に生きるような体験ができるのは学生の特権だとも思います。
皆さんぜひ学生のうちに一度はこのような国外のスタディツアーに参加するなどして、「地の果てにも主が働かれる」ということを体験できたらと思います!(白石)
私自身初めて海外に行く経験だったので、最初は水や病気が心配でした。特にネパールは狂犬病の犬がいると聞いていて、かまれると100%死ぬと聞いていました(笑)
しかし、現地でガイドをしてくださった人や関わった方々が本当に親切にしてくださったので楽しく過ごすことが出来ました。
ツアーに参加して一番印象的だったのは、ヌワコットという辺境の地にある小中高一貫校に行き子供たちと触れ合ったことです。本当にうれしそうに私たちを歓迎してくださった子供達には感謝でいっぱいです。
彼らに夢は何ですか?と聞いてみました。「医者になりたい」「ドライバーになりたい」「パイロットになりたい」など様々な夢を聞かせてくれましたが、「どうしてそうなりたいの?」と聞いてみると、「家族の病気を治したいから」、「お金を稼げるから家族を楽させてあげることが出来る」など、本当に他人を思いやる優しい動機にあふれていました。
私たちは他人を思いやる動機で活動することが出来ているでしょうか?私は出来ていなかったなと彼らに教えてもらいました。
最後に、アジア最貧国と言われているネパールに行き「貧困」というテーマについて考えましたが、新たに「物的に貧しい≠不幸せ」ということと「本当に救済しなければいけないのは心の貧しい人」という二つのことに気付きました。彼らは一見みじめな生活をしていますが確かに幸せをつかんでいます。決して支援が必要ではないとは思いません。しかし、彼らに対する見方や考え方はこれから変化していくべきであり、その破れ口に立たされているクリスチャンとしてできることを模索していきたいです。(根木)
白石 香・根木 恵都