理事長・学長・役員

問いを立てる訓練　

人は、意味を問う存在です。
あなたはどんな問いを持っていますか。学ぶことの意味？働くことの意味？ミニストリーの意味？起業することの意味？
主は人を創造した時に、その人生にパートナーを与え、その人生に文化命令によって意味を与えられました。神がおられ、人の中で存在し、神が与えられた目的の中で生きることで意味を見出すことができる存在とされました。
しかし、罪が入った時、その人生に別の基準と解釈が生まれました。人類の歴史は、多くの哲学と思想を生み出し、絶えず基準とそれに対抗する別の基準を生み出すことによって形成されてきているように思います。非常に多くの基準が存在しているような状態です。
このような時代にあって、寄留者としてこの世界に存在する私達は、正しい問いをたてることなしには、簡単に基準と基準の隙間に足を取られてしまいます。ですから、神がご自分をあらわされた絶対的な基準となる聖書を土台として、この世界を聖書というメガネを通して、ふさわしい問いをたてる訓練をする機会はこれからの人生を歩んでいく上で、このうえない宝となります。その機会がTCUにはあります。
ふさわしい問いをたてて、破れ口に立ち、キリストの平和をもたらすことができる訓練を受けるためにTCUで学びませんか？

「つながる。聖書・世界・私。」

TCU の教育の特長は、「2 つの W」として表現できます。 一つ目の W は「Word（聖書） 」、そして、二つ目の W は「World（世界） 」です。TCU ではこの「二つの W」を両輪として学んでいきます。聖書（神学）を学ぶことで、世界の 様々な問題をどう考えていけばよいのかが見えてきます。逆に、世界について学ぶこ とで、神学（教会）が何を問われているかについて気づかされていきます。 神学の学びは決して狭い学びではありません。神学を学ぶことは、神の御心が何であるのかを理解することであり、人間を理解すること、生きていることの意味を考えること、そして、歴史、社会、文化の問題と向き合っていくことです。
神学の学びは決して狭い学びではありません。神学を学ぶことは、神の御心が何であるのかを理解することであり、人間を理解すること、生きていることの意味を考えること、そして、歴史、社会、文化の問題と向き合っていくことです。そのような意味で、「神学・国際教養学科」の「・」はクロス（かける）の意味が込められています。TCUの学びを一言で表すと、「つながる。聖書・世界・私。」だと考えています。
TCUの教育のチカラは、学生たち、そして、卒業生たちが証明してくれると信じています。

プロフィール

東京基督教大学神学部国際キリスト教学科卒業。日本国際飢餓対策機構（ハンガーゼロ）の働きを経て、共立基督教研究所共立研修センター、米国・カルヴィン神学校修士課程組織神学専攻（Th.M.）、トリニティー神学大学院博士課程宣教学専攻（Ph.D.）を修了。専門は宣教学。現在、東京基督教大学教授。「宣教学」、「現代における宣教と教会」、「キリスト教と文化」、「異文化理解」、「平和学」などの授業を担当。〔著作〕「宣教と教会―20世紀の宣教思想史を踏まえて―」（『福音と世界』12月号、2015年）、「宣教の神学から考える神学教育―序論的考察―」（『福音主義神学』 第50号、2019年）など。〔監訳〕ティモシー・ケラー『センターチャーチ』（いのちのことば社、2022年）。

日本福音同盟（JEA） 神学委員会 委員 (2023年3月まで) 、日本国際飢餓対策機構 理事、日本ローザンヌ委員会 委員、ATA/J（日本地区アジア神学協議会）書記、日本宣教学会 『宣教学ジャーナル』 編集委員