「風薫る五月」

新緑のキャンパス。新芽がいっせいに芽吹き、心地よい風があたりに漂う。まさに「風薫る五月」である。キャンパスの自然がとても美しい装いをつける季節。何とも恵まれた環境におかれていると思わざるを得ない。卒業生にキャンパスで出会うと、もっと多くの卒業生が母校に足を運んでくれればと思う。東京などに来られるときに、是非、千葉の印西まで足を伸ばして、キャンパスの自然に触れ、在校生と交流する機会をもって、リフレッシュしていただき、また、近況も知らせてほしいものである。

この五月、大学では色々な行事が計画されている。卒業生はじめ教会の方々に、本学に足を運ぶ機会としていただきたい。大型連休中の5月5日(月)の10時半から2008年度の「オープンキャンパス」が開催される。日本の教会や社会に「キリストの心」をもった若者を多く輩出したいとは本学の願いであり、また、日本の諸教会の祈りでもある。TCUに教会から若者を連れて来て、見てもらいたい。さらに、毎年行われている「世界宣教講座」が、5月19日(月)から23日(金)まで、ロイド・エストラーダ博士(フィリピン)を講師に、「宣教地から宣教する側へ」というテーマで行われる。世界で働かれる神のみわざに目を止める機会としてくださればと願う。毎日のチャペルと月、火、木曜日の夜の講座がある。

加えて、この4月から始まった「キリスト教福祉学専攻」の開設記念講演会が、5月8日(木)の午後7時から東京ガーデンパレス(御茶ノ水)で開催され、戦後のキリスト教社会福祉界の第一人者であられる阿部志郎先生をお招きする。高齢化社会の日本においてますますキリスト者の役割が求められる分野である。また、翌日の5月9日(金)の午前11時から、本学チャペルにて、河幹夫先生(神奈川県立保健福祉大学教授)による、「キリスト教福祉学専攻開設記念チャペル」を開催する。是非、来聴いただきたい。それぞれの行事に「来て、見て」くださり、本学に吹こうとしている新しい風に当たっていただければと思う。「主は地の果てから、雲を上らせ、雨のためにいなずまを造り、その倉から風を出される。」(詩篇135:7)