「変化・変化/変化」

いよいよ2008年度が始まる。今年度のキーワードは「変化」ということになるだろう。変化は「新しさ」をもたらすが、同時に「混乱」も招き入れる。これまでのペースが崩れ、新たなペースを皆が掴み取って行かねばならない。特に、本学は全寮制を採用していることもあって、単に学びだけでなく生活にも変化を来たすので、学生や教職員にとっても新しい動きに慣れる一年となる。変化を進んで受け止め順応できる者、なかなか変化について行けず右往左往してしまう者と出てくるであろうが、「歩調をできるだけ合わせて」この年度を歩みたいと願っている。

さて変化の内容であるが、第一には国際キリスト教学科が「国際キリスト教福祉学科」と名称変更して「国際キリスト教学専攻」と「キリスト教福祉学専攻」となること。キリスト教福祉学専攻が新たなスタートとなる。神学部の中に「介護福祉士」養成の新専攻ができ、より実践的な福祉の分野が、新専攻の学生と専任の教員とともに加わることになる。第二には、新しい「三学期制」と「時間割」の導入である。昨年度学生の理解を求めて説明会を開催したが、実際動き出してどのようになるのかはこれからである。大きな変化は授業時間が延びることと、それによってチャペルの時間が12時半から11時20分へと早くなることである。ただ、始業の朝8時半からと終業の夕方6時10分までは変らない。

新しい三学期制と時間割は、学校関係者のみならず、同窓生や諸教会の方々にも少なからず影響を及ぼす。というのも、毎年の恒例である学生会主催の「シオン祭(学園祭)」日程が大幅に変更するからである。これまで11月3日に開催していたが、学年暦の変更により10月の「体育の日」に移行する。新しい学年暦での11月3日は学生の期末試験にあまりにも近く、彼らのこれ以上の負担を軽減すべく10月への移行となった次第である。ご協力を頂いている同窓会や諸教会にはご迷惑をかけるかもしれないが、何とぞご理解を賜りたい。「見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている。あなたがたは、それを知らないのか。確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。」(イザヤ43:19)