「国際宣教センター館竣工式」
10月23日(火)に「国際宣教センター館(FCC Hall)」の竣工式があった。1989年学校法人東京キリスト教学園が東京国立から千葉印西に移転し、翌年1990年長年の祈りであった四年制大学「東京基督教大学」が開学したことを記念する「三億円募金」の一つに「国際センター」が計画された。これには、同盟聖書学院卒業生の鶴岡はつ氏と共立女子聖書学院の元木一治・みさえ氏の支援金が基金となり、その後、鈴木留蔵氏をはじめ多くの人々の支援金が加わり、今年「国際宣教センター館」として実を結んだ次第である。学園の建学の精神の一つにある「世界宣教」を促進する一つの場として建てられた。
建物は、学園キャンパスの正門から入ると、男子寮があり、やがて本部棟に向かう左手の木々の間に、平屋建て鉄筋コンクリート打ち放しの構造である。80名を擁するチャペルがあり、ホールを経て、中セミナー室1つと小セミナー室2つ、そして共立庵と名づけられた和室(茶室)が回廊でつながれている。宣教は、「みことばと祈り」に集中して、主イエスの御霊によって、日本をはじめ全世界へ派遣されるものである。このイメージを、前者をチャペルにおいて聖餐卓を説教台と会衆席で囲むことで表現し、後者をチャペルからホールを抜けてセミナー室をつなぐ回廊のある中庭から天空へと駆け上ることで表現している。中庭を囲む回廊では静かな「祈りと黙想」の佇まいとすることもできる。
教職員を含めて約80名の方々がこの竣工式に臨んでくださった。建設事務所アルボスの沼田正雄設計士とかしの木建設の新藤隆工事長には特にお世話になった。この日の竣工式に間に合うように万全の努力を払って、私たちが求めていたものを「かたちあるもの」としてくださった。祝辞者の方々からは、これから、この形造られた国際宣教センター館をどのように用いるかについて多くの期待が寄せられた。神の御国が日本をはじめ全世界にいよいよ前進するように、諸教会の宣教に人的な、また、情報のリソースを収集し、発信する「ハブ(中継点)」としての役割を担うことができればと考えている。「神よ。国々の民があなたをほめたたえ、国々の民がこぞってあなたをほめたたえますように。」(詩篇67:3)