フィールドワーク@お茶の水クリスチャン・センター
みなさんこんにちは!学生アンバサダーの根木恵都です!
今回は、森田先生の「リーダーシップと組織マネジメント」という授業の校外学習で、「お茶の水クリスチャン・センター」略してOCCに行きました!
森田先生の授業では、「リーダーとはどのような人だろうか?」「組織とは何だろうか?」「組織を運営していくにあたって必要なことは何だろうか?」のような疑問に対して、『経営者に贈る5つの質問』というドラッカーさんが書いた本から学ぶという授業です。
しかし、本を読んでいるだけでは机上の空論なので、実際にOCCを運営していらっしゃる山崎さんと佐藤さんから、「リーダーシップとは」「マネジメントとは」というお話をしていただきました!
今回は、「基督教大学なのにお金の稼ぎ方を学ぶの?」と疑問に思う方のために、私がこの講義を受けて発見した新しい発見と共に、ブログにしました!
Missionと顧客のニーズ
組織において、重要なのは「Mission 使命」です。方向性を決めるこのMissionを決めるのがリーダーの仕事、そのMissionを受けて組織の動き方を管理していくのがマネージャーの仕事であると講義の中で学びました。
私はそのことを踏まえて、「Missionと顧客のニーズが合わないときはどうしますか?」と質問をしました。組織にとって「ミッションを大切にすること」と「顧客を大切にすること」はどちらも最重要な使命です。
しかし、OCCにおいては「ミッションを大切にすること」に重点があるのだと、講義を聞いて感じました。つまり、組織の使命を蔑ろにしてまでも、すべての顧客のニーズに従うことは基本的にはないということです。
OCCの顧客は「集会所が必要な人、聖書の言葉に触れたい人、聖書や音楽について勉強したい人」であり、これらの目的に応じて、キリスト者が伝道の場として利用できる場所を提供することが成果とされています。そのため、キリスト教系団体への集会所貸し出しを優先しているそうです。また、チャペルの貸し出しは完全にクリスチャン系の団体の身だそうです。
もちろん、この世の中ではお金がないとやっていけません。なので、「価値を守ること」つまり、組織Missionを遵守するために、知恵を尽くして、資金などの組織として必要な資源を用いていくことが大切ということです。
組織においては、Missionの価値優先した結果、組織が潰れてしまうことも多くあります。そうすることが良いか悪いかは、人それぞれ色々な意見があるでしょう。反対に、Missionの価値を失ってでも組織を存続させることにも、人それぞれの意見があります。
ここで大切なのは、お金とはこのように価値を付与したり奪ったりする力があるということです。リーダーは組織の指針となるMissionを提供し、マネージャーはそのMissionを達成するために、持ちうる資源を適切に使って組織を運用していくのです。
キリスト教組織では、財政的な課題がMissionとの間で葛藤を生むことが多く、これが組織にとって大きな苦悩の一因となっていると教えていただきました。
リーダーとマネージャーの責任
Missionを中心に組織を運営するにはどうすればよいのでしょうか?リーダーにはMissionを守りつつ、組織のメンバーを育てる責任があります。
一方で、マネージャーには、リーダーが不在でも組織が機能し続けるよう、管理し運営する役割があります。また、組織内でミスが起きた場合は、その責任を取るのはマネージャーです。
組織運営において、リーダーはMissionを絶対に曲げないことが求められます。そして、マネージャーは組織を維持し続けることに力を注がなければなりません。この二つの役割は一見すると対立しているように見えますが、互いに協力し、神様の栄光を示すために一つの目標に向かうとき、Missionを軸にした組織運営が可能になります
リーダーとマネージャーにはそれぞれ大きな責任が課されています。場合によっては、彼らの決断が自身のキャリアを失うリスクにつながることもあります。しかし、このような立場にある人には、人生をかけて組織に貢献する責任があると学びました。リーダーとマネージャーの責任は、組織のMissionを実現するために欠かせないものです。
今回のブログの内容はここまでです。どうだったでしょうか?TCUでは聖書学や組織神学などのThe神学と言われる分野の他にも、こういった一般教養と言われる分野を通して、キリスト者として社会に貢献するための知識を身に着ける授業もあります。
様々な形で、この世界にキリスト者として歩みだす準備の学びが出来るのもTCUの大きな魅力であるなと感じました!
2024年のブログはこれが最後です。2025年のブログもお楽しみに~!!
TCU学生アンバサダー 根木恵都