卒業生インタビュー
みなさんこんにちは!学生広報スタッフのねっき―です。今回は、24年度に卒業された、野原テツェオ伶人さんに4年間の学生生活や実習経験などを通して考えたことをインタビューさせていただきました!
野原さんは、グローバル・スタディーズを専攻されていました。実習なども含めて、大学生活の中で海外に行った回数は4回もあるそうです。
そんな海外経験豊富な野原さんが見て感じた学びについて書きました。是非最後までご覧ください!

(インタビュー時の写真 右:野原さん)
インド北東部とミャンマーでのミニストリーの経験
Q1. インド北東部やミャンマーではどのような実習をされてきたのですか?
わたしの参加したミニストリーでは、子ども会を開催し福音を伝えると共に、現地の子どもたちにとって非現実的な体験を提供することで、「御言葉を通して目の前の悲惨な状況から子どもたちを救うこと」です。
インド北東部とミャンマーでは、民族対立やクーデターなどの内政の問題が大きく膨れ上がっています。子どもたちは戦いたいわけではありませんが、そういった現場の近くで生活しなければなりません。そのような環境に身を置くことで、将来に希望を抱けない子どもたちが急増しています。
また、避難民キャンプで生活している子どもたちは、家族や友人、家などを失っている子も少なくありません。そのような子どもたちは、出来事のショックによって自分が壊れないように、心の中にブレーキをかけてしまいます。その結果、子どもらしく笑えなくなっていたり、遊べない子どもたちがいました。
このような状況でできる支援として、子どもたちを元気づける子ども会を開催し、ダンスや運動会などの非現実的な体験を通して、福音を伝えると共に目の前の悲惨な状況から子どもたちを救う支援をしてきました。
実際に、「避難キャンプの子どもたちが初めて笑うことが出来た!」と現地の牧師先生がおっしゃってくださいました。
Q2. 実際にどのようなことを考えて支援されていましたか?
TCUで学ぶ中で、また実習を通して自分の無力さを痛感し、いったい自分には何ができるのだろうかと悩むことは多くありました。知識として身につけたことの限界を感じ、それでも何かしないではいられないという思いに苦しむこともありました。
その中で、「自分に今できることだけでも神様は用いてくださる。」と実習を通して感じました。特別な資格を持っているからできたことではなく、普通の子ども会のような内容でしたが、「どうにかして子どもたちの子ことに福音が届いてほしい!」「福音によって救われてほしい!」という思いで実習をしていました。その小さなものの思いに神様が答えてくださったのだと感じています。
Q3. TCUの学びの中で実習に活きた学びはありましたか?
実習に活きていることだらけですが、今何が起きているのか判断する力がなければ何もすることが出来ません。グローバル・スタディーズでの学びは、国際問題の仕組みを理解するうえで大切な学びとなりました。また、そこから何か特別な働きをするのではなく、今私にできることを見出すことが出来ました。
大きく変革を起こせないから意味がないのではなく、今の私にできることを少しずつ突き詰めて実際の行動に移すことが大切です。このプロセスを辿るためにTCUでの学びは必要不可欠でした。
また福音を伝えるうえで、御言葉のダイナミックさを、語る私自身がよく理解している必要があります。グローバル・スタディーズの学びと共に神学を学び、「本当に御言葉を語るとはどういうことなのか」「福音の力とはなにか」考え続けることが出来たのは、実習に活きた学びでした。
私たちは神学を学ぶこと、メッセージを作ることなどを教会の働きとして限定的に考えてしまいがちです。しかし、御言葉の力、福音の力を理解したうえで行う海外でのミニストリーは、理解していないまま行うより大きな力へと変革します。教会の中だけでなく、国際社会にキリスト者として仕える中で、神学の力は糧となります。「御言葉に立った学び」をTCUでできたことは実習に大きく活きました。


TCUで大きく変わったこと
Q1. TCU生活を通して成長したことは何ですか?
挑戦することが苦手ではなくなったことです。海外経験など普通の人は経験したことないような経験をたくさんしてきた私は、周りから挑戦することが得意な人と思われることが良くあります。しかし、実際はそうではありません。海外経験の半分は両親のミニストリーに付いて行っただけですし、育った環境も教会の方が運営しているキリスト教精神に基づいた学校です。そのような背景を持っていたので、自分から外の世界に飛び込んでいくことには苦手意識がありました。
それは、自分のマイノリティー意識が原因でした。クリスチャンの人は経験したことがあるのではないかと思いますが、出ていく前から他の人には、自分の考えなんて理解してもらえないのではないかと思っていました。しかし、TCUに入学し、グローバル・スタディーズの実習やカンボジアや難民センターなどでの経験を通して、自分は社会の中に受け入れてもらえるのだと感じました。
また、TCUでの寮生活は確実に人と関わる経験をします。TCUではPA委員会や寮運、スプリングリトリートでの賛美奉仕やチャペルでの賛美奉仕、日韓祈祷会の運営など様々な役職を通して人と関わる経験をしました。このような経験を通して色々なクリスチャンの仲間と出会い、新しい人や新しい経験に飛び込む勇気を持つことが出来るようになりました。
挑戦すればするだけ神様の恵みを感じることが出来ました!

挑戦すればするだけ神様の恵みを感じることが出来ました!
グローバル・スタディーズ専攻を考えている中高生に一言
みなさんが知っている以上にクリスチャンたちは世界中で活躍しています。その活躍を目で見て、学んで、感じることが出来るのがTCUの魅力です。私はTCUに来るまではクリスチャンであることにマイノリティー意識がありました。皆さんの中にもクリスチャンであることに自信を持てない人はいると思います。しかし、そんな人達は一度TCUに来てみてください!「クリスチャンであることはすごいことなんだ!」と気付かされる学びがTCUにはあります。
また、グローバル・スタディーズでの学びを通して、実際に触れてみないと分からない問題の根本に対して、どのようにアプローチしていくべきなのか考える機会があります。これは、小さな大学だからこそ先生との距離や留学生との距離が近いため、見つけることが出来た視点のおかげです。TCUでグローバルな問題を考える意義はそこにあると思います。
おわりに
いかがだったでしょうか?4年間の学びを通して、世界を知り、己を知り、聖書を学ぶ。そんな学びがTCUにはあるなと改めて感じました。
今回のブログはここまでです。改めまして卒業生のみなさんご卒業おめでとうございます。皆さんと共に学べたTCU生活はとても充実していました!またいつでも遊びに来てください!
そして、新入生のみなさんや、このブログを読んでTCUに興味を持ってくださったそこのあなた!皆さんと会えることを楽しみにしています。次回のオープンキャンパスは4月25~26日です。以前書いた一泊型オープンキャンパスのブログを添付しておくので良ければ合わせてお読みください。
学生広報スタッフ ねっきー