先生インタビュー 〜森田哲也先生編〜

今日は、グローバル・スタディーズ専攻の方は、必ずたくさんお世話になるであろう森田先生にインタビューしました!

私も森田先生の「キリスト教と開発」の授業を受けて、課題の多さにトラウマになりました!
でも、、、神さまがこの世界をどう見ておられるのか、また森田先生ご自身がこの世界を見る視点からもキリストの姿を教えられ、間違いなくこの世界を見る視点が変わりました。
森田先生の授業は、本当に取って良かったと一生モノになる授業の一つです。

そんな素敵な授業をしてくださる森田先生の魅力をお伝えしたいと思います!

今回は時間の許す限り小さな質問をたくさんして盛りだくさんになってしまいましたが、せっかくなのでたくさん載せたいと思います!

それでは〜〜〜〜Let’s get started!

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Q 趣味は?

ランニング。大学の頃はフルマラソンもやってました!
今は毎朝30分ぐらい(5〜6Km)は走ってます。
いきなり宣伝ですが、ランニング好きのTCU卒業生や教職員が集まった「走る仲間たち」というグループがあります。来年1月9日(祝月)に茨城県・牛久シティマラソン(https://www.city.ushiku.lg.jp/page/page011658.html)があり、みんなで5キロや10キロの大会等に出場する予定です。私も出ます。
これまでもTCU在校生と共に参加したことがありましたので、走り好きな学生の皆さん、ぜひ一緒に走りましょう!
詳細は私宛にメールかTeamsのチャットでご連絡くださいね。

Q 休みの日は何をしてますか?

自然酵母のパン作りしてます!
粉と水を混ぜて、家の中に漂う酵母菌を培養させて作った発酵種も自前で作りました!
発酵させるのが大変なんですけどね、、、でもハマってますね。

コロナ禍でZoom授業をやっていた時、休み時間にパンこねて、授業やってパンこねて、、、とやってたんですけど、そうしてるうちに作れるようになりました!

Q 何ヶ国語話せますか?

英語、スペイン語、アムハラ語(エチオピアの公用語のひとつ)かな。
スペイン語は、スペイン語しか話せない現地の人(ニカラグア)から直接スペイン語を学びました(笑)

Q どんな音楽を聴きますか?

クラシック、交響曲をほんとにたまに聴くかなぁー。マーラー交響曲5番第4楽章アダージェットとか、めちゃ寂しい曲を家族がいない時に家で大音量で聴きますね。
それと海外ドラマのgleeの音楽が好き!

Q 好きな映画?

最近観て感動したのは、『イン・ザ・ハイツ』というミュージカル映画かなぁ。
アメリカのニューヨークでマイノリティとして生きるドミニカ系移民たちのラテン系の陽気な生活と苦悩を描いた映画なんだよね。
あとずっと好きなのは「ニュー・シネマ・パラダイス」
エンニオ・モリコーネの曲が良いんですよ〜

(私もモリコーネの曲、大好きです!!!)

めぐみっくす:なるほどー。
森田先生は、好きな音楽や映画からもマイノリティに寄り添う姿勢が垣間見られますね。

どんどん行きましょう!

Q 好きな言葉は?

「発酵・熟成」という言葉を深めたいと思ってるんですよね〜。
(注:この後、他の質問に渡ってもずっと発酵と納豆の話が続きます)

微生物の動きは目に見えないじゃない?でも何かが起こってるっていうか。
納豆とか、臭いけど、ちゃんと発酵したらおいしくなる。

人間にも経験値とか、なんとなく身についた勘として知っていることがたくさんあるけど、それって言語化したり、人にわかるように表現できないじゃないですか。納豆の香りも、わかっているけど、すべてをうまく表現できない。かといって、知らない、という訳でもない。
いわゆる暗黙知ですよね。

おそらく、今はことばとして表現できないけど、でも何か知っているような気がするものって、僕たちの学びの中にもありますよね。何かモヤモヤした感じというか。

で、そういう違和感とかモヤモヤしているものが見えないところで発酵・熟成して、いつか、今まで世の中に出てこなかった概念とか新しい知識を生み出すことにつながるような気がするんです。

なので発酵とか熟成という言葉は好きですね〜。

Q 好きな食べ物は?

しつこいけど、納豆かな(笑)。多いときは、1日3パック食べちゃう。
マヨネーズ、バター、オリーブオイル、砕いたピーナッツなどなど入れてアレンジもするんだけど、納豆って癖がありそうで意外となんでも合うんだよ。そこも魅力だね!

Q どんな子どもでしたか?

うーん、納豆のことばかり考えてたかな(笑)
遊びと言えば、雑木林でトカゲを取って、トカゲの家を作って観察したり。

性格は、3人男兄弟の末っ子ということもあり、平和的で、自分から主張するような子ではなかったよ。

※森田先生の授業風景。

Q 尊敬する人・憧れの人は?

マザー・テレサ。
大学生のとき、死を待つ人の家(病気等で死にそうになっている貧しい人々の最期を看取るための施設)に訪問したことがありました。
カースト制度で人間扱いされないような人に対して、あるいは希望がないところで希望をもたらす働きをしていたマザー・テレサ。
「そこにイエスさまがおられる」という神学と、「小さなことも、大きな愛をもって」という言葉をそのまま生きている彼女の姿に感動しました。

(マザー・テレサを訪ねたことは、森田先生がクリスチャンになるきっかけにもなったそうです!)

Q 国際関係に興味を持ったのはいつから?

高校3年のとき、初めて国際交流プログラムに参加して、アメリカの東海岸に行ったんだよね。
そこで初めて世界に興味を持ったかな。
そのプログラムはいろいろな高校から集まってきたので、自分の学校以外の友達ができて、その後も交流が続いて。お互いに情報交換しながら、次第に国際協力のことに興味が湧いてきました。

日本の大学卒業後、開発援助の学びのために留学したかったんだけど、金銭的に難しくて、留学は諦めたんだよね。
それで、デンマークのフォルケホイスコーレ(国民学校)を友人に紹介されて、大学を卒業したその夏からデンマークに行くことに。年齢、国籍、学歴を問わず誰でも入学できて、文化やアート、演劇、スポーツ等、いろんなテーマを学べる全寮制の学校です。

僕が参加したのはアフリカでの援助活動を学ぶプログラム。半年間はデンマークでディスカッション型の授業をする傍ら、アフリカでインターンをするために必要なお金を集めないといけなくてさ。

アピールのポスターを作ってそれを首にかけて、路上で寄付金集めをしたり、花屋でポインセチアとか買って、ちょっと上乗せして訪問販売したりしたよ😂

あとは、寄付金集めに行ったドイツでお金がなくて、マックで廃棄寸前のチーズバーガーをもらって生き延びたり。
その後は日本に戻り、日本の教会から祈りとサポートをいただきながら、ニカラグアとエチオピアでNGO活動をさせていただきました。

(森田先生、サバイバル力がすごいですね、、、)

Q 人生最大のハプニングは?

エチオピア赴任直後に、腸チフス(サルモネラ菌による感染症)で死にそうになったことかな。
まだ海外に慣れていないときで、炎天下の中たくさん歩くことになってしまったんだよね。
それで、熱中症で死ぬか、(現地の濾過されていない)水を飲んで病気になるか、という究極の選択に迫られて。

死ぬより、水を飲んで生き延びる方を選びました(笑)

その後が案の定めちゃくちゃ大変で、3週間くらい食べられなかったかな。
大使館の医務官からアドバイスをもらったりしながら、なんとか回復しました。

(実は、あと2エピソードくらい爆笑のハプニングを聞かせてもらいましたが、長くなってしまうので泣く泣くカットしました😂)

最後の質問です!
Q TCUの学生に、どんなことを学んで、どういう人になって欲しいですか?

発酵してください!(もういい?しつこい!?)
大学では、テストとかクイズとか、言語化しなきゃいけないことが多いと思うけど、なんていうか、みんな言葉にならない知識(暗黙知)を持ってると思う。

それを大事にして欲しいですね。
さっきも言ったけど、モヤモヤ感とかがあるってことは、素晴らしい発酵のスタート!
ことばにできない、明示化できないから、発酵させる価値がある。

一時期は腐って、カビ生えても良い!
カビが生えたらその部分を取れば良いんだから。

ちょっとくらい失敗しても大丈夫!
発酵期間を十分にとってください。

みんな必ず良い納豆になるよ!

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森田先生、ありがとうございました!
先生の変人っぷりが伝わったでしょうか(笑)

おもしろいエピソードがまだまだたくさんあるので、もし直接お会いする機会があれば、いろいろ質問してみてください!

TCUでは聖書や神学を学ぶことはもちろん、貧困や飢餓など、今この世界で何が起こっているのか、神さまがこの世界をどのように創ろうとしておられるのか、そのリアリティを生きてきた先生からも神学的な視点を学ぶことができます。

今日も地球の裏側を覚えて祈りつつ。

学生広報スタッフ

めぐみっくす