第5回~TCU生の証し

TCUニュースレター(教会教職)をブログ形式で公開しています。皆さんがキリスト者として将来を考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。


こんにちは。

秋も深まり、冬はすぐそこ!朝晩冷えてきましたので、皆さん暖かくしてお過ごしください。

今回も学生による証しです。今回で5人目の証しとなりますが、皆さんいかがでしょうか?皆さんの信仰生活や将来を考える上で励ましになることを願っています。

今月の証しは大学院 神学研究科神学専攻教会教職者コース2年生の齋藤謙治さんです。最後に「ちょこっとインタビュー」もあるのでそちらもご覧ください。


証し【召しを吟味する場所】

大学院 神学研究科神学専攻教会教職者コース2年生 齋藤謙治(さいとうけんじ)

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私には小さい頃からの夢がありました。それは、「宣教師になって世界で活躍する」という夢です。私は小学校3年生の頃から宣教師の子どもとして台湾で生きてきました。台湾では宣教師のコミュニティにいることも多かったのですが、私の目から見て宣教師の先生方はいつも笑顔で楽しそうで、私は段々と宣教師という働きに憧れを抱くようになりました。そしてその憧れはいつの間にか夢に変わり、「宣教師になりたい」という思いは歳を重ねるごとに強くなっていきました。

そんな私にとって、TCUに進学するというのはある意味「当たり前」の選択肢でした。私は特に迷うことなくTCUに出願し、面接の試験を受けたのですが、宣教師になりたいという夢を意気揚々と話す私に対して、面接官の先生はこう言いました。「あんまり将来のことを決めつけない方がいいですよ」。その言葉に私はショックを受けました。宣教師を目指すのは良いことだと思っていましたし、その夢に「待った」をかけられるなどとは思ってもいなかったからです。「なんであの先生はああいう風に言ったんだろう」、そんな疑問を抱えながら私はTCUに入学することになりました。

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   神学校親陸ソフトボール大会

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       シオン祭委員

 TCUに入学後、その時の先生の言葉を私がもう一度思い出したのは、3年生になってからのことです。教会教職課程に進んだ私は、教会教職専攻のゼミで牧師とはどういう働きなのかを学び始めたのですが、そこで繰り返し教えられたのは、自分の「召し」を吟味することの大切さでした。「召し」とは神様からの呼びかけのことです。「自分は宣教師になることを願ってきたが、それは本当に神様からの召しなのだろうか」、私は1年間自分に問い続けました。

そのように自問を続ける中で私が辿り着いたのは、私が高校1年生の頃に与えられた召しのみことばです。「まだ若い、と言うな。わたしがあなたを遣わすすべてのところへ行き、わたしがあなたに命じるすべてのことを語れ。」(エレミヤ1:7)改めてこのみことばを吟味した時、私が神様からの召しとして確かに握ることができるのは、「神様が遣わすところにはどこにでも行き、神様が命じることは何でも語る」という点だけであることに気づきました。そしてそれと同時に、これまでの自分は「宣教師になる」という強い思いによって、他の道を完全に閉ざしていたということにも気づかされました。

そのような気づきから、私は「宣教師になる」という自分が握っていた思いを一度手放し、更なる具体的な召しとその確信を与えてくださるように神様に祈り求めていくことを決心しました。はじめは先が見えない不安も感じましたが、今では私の心の中は平安でいっぱいです。神様が私の人生を神様の最善へと導いてくださると信じているからです。そのような信頼と期待をもって、このTCUで神様の働きのための備えを最後までしていきたいと思います。


 

【ちょこっとインタビュー】

インタビュー

質問1. 入学する前に不安はありましたか?

「寮の2人部屋ですね。同質が変な人だったらどうしようと不安でした。でも入学してみたら全然大丈夫でしたね。これまで5人の人と同質になりましたが、みんなそれぞれに個性豊かで楽しかったです。」

質問2. 寮生活の必需品は?

「ポット型浄水器です!みんな食堂で水をもらったり、市販のペットボトルを買ったりしていますが、ポット型浄水器の方が断然楽だしお得です。入学以来みんなにおススメしているのに、誰も買ってくれません(涙)。」

質問3. おすすめの授業は?

「ありすぎて難しいですね…。あえて一つ挙げるなら旧約聖書研究という授業です。ⅠからⅢまでありますが、私の旧約聖書観がガラリと変わりました。」

質問4. あなただけが知っているTCU最新情報は?

「寒くなってくるこの時期、TCUの寮のお風呂は最高です。卒業して一番恋しくなるのは間違いなくお風呂でしょう。」