第11回~TCU生の証し

TCUニュースレター(中高生)をブログ形式で公開しています。皆さんがキリスト者として将来を考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。


こんにちは。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

連日報道されている新型コロナウイルス感染拡大を受け、教会を含め色々なところに影響が出ていますね。皆さんの心に平安と主の守りをお祈りしています。

さて、今回の証し者は、先週卒業式を終えたばかりの神学科神学専攻4年生の齋藤エステルさんです。

証し【私の礎】
神学科神学専攻4年生 齊藤エステル(さいとうえすてる)

エステル①

「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」ローマ人への手紙8章28節

「神様に私の人生を明け渡したい!」と献身の思いが与えられ、開かれた道がTCUでした。想像もしなかったTCUへの道でしたが、従うままに導かれたTCUでの学びと生活は私にとって人生の礎が形成される場所であるのだろうという入学直前の直感と確信の感覚は今でもはっきりと覚えています。そして、その時の確信に私のTCUの学びと生活が支えられてきたことも、卒業を目前とした今、新たに確信しています。
TCUで一番初めに出会った困難は、入学前から心配していた寮での共同生活でした。入学して1年目は、私をよく知る人々に会うたびに「寮生活やっていけてる?」と声をかけられるほど、自他共に認める大きな課題の1つでした。「次第に慣れる」「これも訓練だから」と、自分に言い聞かせるようにしていましたが、その環境は私にとってあまりにも息苦しく、その環境を飛び出して1人で遠くへ出かけ神様に嘆くような日もありました。結局はその環境に戻っていくしかなかったのですが、ディボーションだけは欠かさずに続けていました。神様の思いと私の思いとのギャップに格闘しながらも、絶妙なタイミングで与えられてきた励ましや信仰の友との豊かなひと時は、どんな困難があってもそれでも神様に従っていきたいという思いに立ち帰らせてくれるものでした。共同生活を不安に思っていたことの最大の要因はそもそも人間関係にあまり関心がない私の愛のなさゆえでしたが、TCUでの生活は試練であると同時に”神の家族・信仰の友”の存在は信仰生活に不可欠なものであるということを絶えず教えてくれました。まさに隣人を愛する実践の場としてTCUはとても大切な場であり、生涯の思い出が培われる場でもあります。

エステル②

  スプリングリトリート賛美チーム

エステル③

      卒業チャペルにて

また、TCUでの学びもそれまでの人生で勉強に尽力したことのなかった私にとっては非常に大きな試練であり苦悩の種でした。2年生に上がる頃、様々な奉仕や責任の依頼が飛び込んできて学業とのバランスを考えざるを得ない期間がありました。その時に私が出した決断は学びとしっかり向き合い、奉仕も心から担っていこうということです。不思議とそのように決断してからは学びがどれも楽しく、何よりも聖書や神様が造られたこの世界と神様の御性質を学ぶことがこの上なく有意義でわくわくするものであることを味わっていました。知識的に学ぶだけではなく、何が真理であるのかを自分の頭で考えながら、そして学んだ真理を私自身の信仰と照らし合わせながら、霊的にも建て上げられる学びができたと思っています。こんな私でも学ぶことに対して意欲的になれるのだと気付かされたことは大きな発見であり自己理解の1つでもありました。
TCUは建学の精神の中に「福音を肌で感じさせる人材を育成する」という1つの理念を掲げています。そのような人材になれているかどうかというよりも、私自身の人生における目標として、福音を肌で感じさせる者でありたいと祈り願っています。TCUは確かに私にとって”人生の礎が形成される場所”でありました。TCUで過ごした時間はどこを切り取っても神様への感謝と賛美が溢れてきます。ここで与えられた出会いと、すべての経験と、忍耐をもってここまで導いてくださった神様に感謝して、すべての栄光を主にお帰しします。


 

【ちょこっとインタビュー】

インタビュー

質問1. 入学する前に不安はありましたか?
「不安しかありませんでした。笑
不安があるくらいがちょうどよかったなぁと思います。」
質問2. 寮生活の必需品は?
「スリッパ」
質問3. おすすめの授業は?
「『キリスト教と開発』。聖書学とユース科目はどれも好きでした!」
質問4. あなただけが知っているTCU最新情報は?
「事務局の職員さんと仲良くなると何かしらいいことがある。はず。」