中間ゾーンに二つの建物

大学キャンパスには、大きく二つのゾーンがある。一つは、本部棟や教研棟などがあるアカデミックゾーン、もう一つが学生たちの寮(男子寮、女子寮、シオン寮、家族寮)が散在するレジデンスゾーンである。これらのゾーンの丁度中間に位置するところには、草木が生い茂り、趣ある小池付近の「ホッと一息」つける空間がある。そして、その小池の向こうには、木造の「バルナバホール」があり、毎週木曜日には教授の奥様たちによる「メドウグラス(ケーキ喫茶)」がオープンする。しばし学生たちを喜ばせる癒しのスポットになるというわけだ。

その中間ゾーンに新たに二つの建物が立つ。男子寮に近いところに大学付属の国際宣教センター館、女子寮に近いところにキリスト教福祉学専攻(設置計画中)実習棟である。去る4月13日には国際宣教センター館の起工式、4月23日には福祉実習棟の起工式がそれぞれ行われた。そして、5月11日には「センター・実習棟工事本部」が開かれて、業者も交えて工事の安全や進捗について確認した。また、5月18日には「学生への工事概要説明会」を持ち、二つともに10月末の完成に向けて作業が動き始めている。しばらくは、この中間ゾーンが物々しくなるが、何よりも「安全第一」で竣工の時を迎えたい。きっと緑豊かで、ホッとする中間ゾーンにマッチした建物となるに違いない。

やがてキャンパスを鳥瞰すれば、北に住居群、南に教育棟、東に福祉棟、西に国際宣教センター館、そして、その真中にバルナバホールを見ることができるだろう。何とキリスト教の奉仕者育成機関としての様相を呈することとなる。「宣教・教育・福祉」の三分野への人材派遣の実現に向けて、夢は大きく膨らむ。 「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。」(詩篇127:1)