戦後70年とブックトークカフェ

少し前になってしまいましたが戦後70年を記念した、あるイベントが学内で開かれました。

その名もブックトークカフェ!(写真の文字が右寄りになっているのはご愛嬌…)

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TCUのサークルの中にザーカル会という会があります。

この会は戦争の罪責を「記憶する(ヘブライ語でザーカル)」と共に、今日も激しく問われる「教会と国家」の関係を学びながら、それぞれのキリスト者としての応答を励ます交わりです。

特定の政治的主張によって一致するのでなく、聖書を土台とした信仰告白において一致する学びと交わりを目指し、具体的に、そして祈りを大事に活動しています。

今回はそのザーカル会主催で、TCU図書館が出した戦後70年ブックガイドに寄稿してくださった方をゲストに迎えたカフェを開きました!

戦後70年ブックガイドには多くの著名な方々が「この戦後70年の時にこれを読め!」というように一人あたり数冊の本を紹介してくださっています。

と、長い説明はその辺にしておいて、ゲストはこの方々!

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左から山口陽一先生(TCU大学院神学研究科委員長)、廣瀬薫先生(TCU理事長)、朝岡勝先生(日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師)です。

個人的にすごく尊敬する先生方だったので緊張しつつものすごく楽しみにしていました!

しかも会場には手作りお菓子がたくさん…!

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わくわくしてきました!

 

トップバッターは朝岡先生。

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朝岡先生は渡辺信夫という方の著作を多く紹介されていました。

渡辺信夫はカルヴァン研究でも著名な方。朝岡先生はこの方をきっかけにカルヴァンにのめり込んでいったのだとか。

ある時に朝岡先生はカルヴァンのキリスト教綱要を一気に読んでみたらしく、その時にカルヴァンの情熱と感動を感じたそうです。そしてみんなもそうし てみてください!と激励してくださいました。神学生なら学生の内に一度は読んでおきたい書物ですね。神学生でない方も読んでみると聖書の見方、教会の見方 が広がるのでぜひ!

 

廣瀬先生はいくつかの本をご紹介してくださいつつ、なぜ外国ではそれほど問題になっていないにもかかわらず、日本のクリスチャンにとって国旗国歌が重要な意味を持つのか、

また戦時中の零戦に関して、零戦が操縦士の命を大事にしないという価値観で設計されていた、ということを教えて下さいました。目からウロコの連続です。

ちなみに、廣瀬先生は一年で10000ページ読むことを長年続けてらっしゃるそうです。気になる人は秘訣を聞いてみるといいですね!

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山口先生は本の紹介と、戦時中の日本キリスト教会の問題点を指摘してくださいました。

多くの日本キリスト教会は当時の日本政府の方針に抵抗しませんでしたが、それは些細な干渉だったから抵抗しなかったのではなく、何が本質的なことなのか分かっていなかったから抵抗しなかった、ということ。また安藤肇という方の言葉を引用して、当時の日本キリスト教会は「神を愛するということにおいて欠けていた」のだと教えて下さいました。

 

そして最後にプレゼント企画!

抽選で各先生方から本がプレゼントされます!僕も1冊当たり、ウェストミンスター小教理問答をゲットしました!(会場にいた人全員が何かしらの本をもらえました!)

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普段は学生数人と山口先生を囲んでやっているザーカル会。

今回のようにスペシャルイベントをすると盛り上がりますね!また次回も何かしらこんなイベントができたらな、とひそかに思っております…

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学生広報 T.Irie