大学院生の授業をのぞいてみる…

 

のぞいてみると言ってもちゃんと合法的にのぞいていますから安心してください。

 

昨日6月2日、大学院2年生を主な対象として神学総合演習という授業が行われました。

神学総合演習というのは、名前の通り今まで学んだ神学的知識を総合して学びを行なうクラスです。

 

数人でグループを組み、共同研究して発表するのですが、資料は40ページ近くあり、午後1時から6時10分まで約5時間かけてプレゼンテーションとディスカッションをするというかなり重めな時間です…

 

参加人数は20人ほど。
大学院2年生と5人の教授、そして観覧者が数名といった感じです。

毎週あるわけではなく、4月から6月の間に5回だけ不定期で開催されます。

 

気になる授業テーマは、
第1回:説教
第2回:賀川豊彦と現代
第3回:悔い改めの神学と実践
第4回:日本の教会のディアスポラ性
第5回:「山上の説教」(マタイ福音書5章〜7章)の解釈を巡って

となっております!

 

どうでしょうか?
気になる面白そうなテーマがあったのではないでしょうか。

 

昨日行われたのは第2回:「賀川豊彦と現代」です。
3人のプレゼンターが、賀川豊彦の神学、医療協同組合の取り組み、コープこうべの震災時の取り組み、について話して下さいました。

 

賀川豊彦は「大正・昭和期のキリスト教社会運動家、社会改良家。戦前日本の労働運動、農民運動、無産政党運動、生活協同組合運動において、重要な役割を担った人物。日本農民組合創設者。「イエス団」創始者。キリスト教における博愛の精神を実践した「貧民街の聖者」として日本以上に世界的な知名度が高い。」(wikipedia)

とあるように、現在日本にある大多数の企業の基礎を作った人物です。JAや労働組合も創設しましたし、ノーベル平和賞、文学賞候補になったこともある人ですが、現代ではあまり有名ではないと思います。

 

まだ国民皆保険制度が成立する以前に、協同組合による保険制度を作ったりと、お互いに助け合う制度、団体、組合を多く設立しました。
そしてその精神は今も根付いており、今回発表のあったコープこうべが阪神淡路大震災時に食料を配給したといった活動に確実に継承されております。
コープこうべはあくまでその一例であり、今もそのような友愛精神に富んだ団体が多くあります。

 

もっと詳しく知りたい方は是非「賀川豊彦」で検索してみてください。きっと驚かれると思います。
発表の時間は長かったですが、間に3回のグループディスカッションの時間と休憩が挟まっていましたので充実した時間となりました。
私もコーヒーとお菓子をつまみつつ楽しめました。
今日はお写真がなくてごめんなさい。
以上、大学院生の授業からリポートでした!

 

学生広報 T.Irie