Projects

本プロジェクトは、2016年12月をもってすべてのプログラムを終了しました。
成果報告は 刊行物研究会・活動の記録 をご参照ください。

 

企画・実施:東京基督教大学共立基督教研究所 + 国際宣教センター

 


人は幸福を求めて生きています。そして可能であれば、他の人びととも幸福に生きることを願います。
東日本大震災は、混迷の社会状況が続く私たちの社会にさらに大きな転換を迫る出来事でした。4つのプレートが集まるという世界で例をみない地理的環境にある日本は、しばしば語られるような“温暖な島国”とはとても言えないでしょう。むしろ仏教伝来以前から人々は、世界は変転する、という深い無常観を身に付けてきたはずです。一方、原発事故という人為性の高い大災害は、私たちの今後が「無常観」や「あきらめの哲学」では立ちゆかないことを明確にしました。そこでは規範性の哲学・倫理へのイノベーションが求められています。
今日の断片化・孤立化した日本社会で、人が参加し助け合って幸福に生きる社会はどのようにしたら形成できるのか、またその基礎となる新たな市民の規範はどのように醸成できるのか? 脳神経科学、ポジティブ心理学、宗教学、哲学、ケア学、公共福祉学など、多様な研究者・実践家が集い、領域横断的(trans-disciplinary)に探求を行います。

 

プロジェクトの詳細 (PDF)|JP / EN


プログラム紹介
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研究会
A-1 脳神経科学とポジティブ心理学|詳細
A-2 医療・看護とスピリチュアリティ、そして日本的“思いやり”倫理|詳細


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研究会
B-1 市民ボランティア、地域ガバナンス、公共政策|詳細
B-2 フクシマ再生と福祉的町づくり|詳細

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教会教職セミナー


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いのちのケア・セミナー|詳細

ケア・チャーチプロジェクト|Websitefacebook


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第1回 21世紀に甦る賀川豊彦・ハル 2015年3月14日(土) 明治学院大学白金校舎|報告
第2回 助け合いの心が日本社会を変える!—市民社会と賀川豊彦の友愛精神 2016年10月29日(土)|詳細

プロジェクトリーダー:稲垣久和|いながき・ひさかず

プロジェクトリーダー:稲垣久和|いながき・ひさかず

公共哲学、キリスト教哲学を専攻。東京基督教大学大学院教授、共立基督教研究所長。
東京都立大学大学院博士課程後期修了(理学博士)。ユネスコ・国際理論物理学研究所(Trieste)研究員、欧州共同原子核研究所(CERN)研究員、アムステルダム自由大学哲学部客員研究員、同客員教授等を経て現職。英国の神学者アリスター・マクグラス博士が主催するOxford Templeton Seminars(2003ー2005)のメンバーも務めた。
著書:『実践の公共哲学』(春秋社)『「公共福祉」という試み』(中央法規出版)『国家・個人・宗教—近現代日本の精神』(講談社現代新書)『宗教と公共哲学—生活世界のスピリチュアリティ』(東京大学出版会)ほか。

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プロジェクト共同リーダー:山口陽一 やまぐち・よういち

日本キリスト教史、実践神学を専攻。東京基督教大学大学院教授、同神学研究科委員長。
金沢大学法学部哲史文学科卒業、東京基督神学校、立教大学大学院文学研究科博士課程前期修了。日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会、日本基督教団吾妻教会牧師を務めて後、東京基督神学校校長を経て現職。
共著書:『日本の「朝鮮」支配とキリスト教会象』『和解と教会の責任』『教会の戦争責任・戦後責任(21世紀ブックレット38)』(以上、いのちのことば社)、『日本開国とプロテスタント宣教150年』(日本聖書協会)ほか。論文:「柏木義円の教会論」ほか。|大学 Website