「信徒の神学」フォーラム

2021年3月22日

座長 篠原章基

「信徒の神学」フォーラムは、本学が開学当初から大切にしてきた信徒の召命と働きに関する神学的理解と実践的な取り組みを深めていくことを目的とします。
この研究会は信徒の召命と働きに焦点をあてつつも、広く教職者及び教会と宣教の在り方を視野に入れつつ、21世紀の教会と宣教の具体的な方向性を模索していくことを目指します。
この研究会は信徒と教職の両者を意識しつつ、神学的且つ実践的な問いに対して学際的なアプローチ(聖書学、組織神学、歴史神学、宣教学、実践神学等)で研究していきます。

第1回 2021年4月26日(月)15:40-18:10
発 題:「H・クレーマーにおける信徒の神学」(仮題)
発題者:篠原基章(本学准教授)

ヘンドリック・クレーマーは、20世紀を代表する宣教学者の一人です。第1回の発表では、クレーマーの代表的著作の一つである 『信徒の神学』( A Theology of Laity を軸にしつつ、クレーマーの宣教論における信徒の神学的・宣教論的な位置づけについて考察しました。

第2回 2022年2月14日(月)13:00-15:00
Zoom によるオンライン開催
発題:終末論に見る霊肉二元論とそのルーツ
島先克臣(聖書を読む会総主事)

「信徒の神学」が取り組んでいる聖俗二元論の背景には、新プラトン主義の影響から来る霊肉二元論があり、それは私たちの終末論に色濃く反映されています。今回のフォーラムでは、「中間状態」(死後から復活までの状態)に関する教えを聖書から確認し、旧約聖書と新約聖書の終末論の比較を経て、霊肉二元論のルーツを探りました。

当日の講義動画とレジュメは、島先さんサイトでご覧いただけます 創造の回復

第3回 2023年2月24日(金)13:00-15:20
本学国際宣教センター セミナー室1
発 題:隅谷三喜男先生の『日本の信徒の神学』をめぐって
発題者:中島伸一(元新島学園短大学長、元本学理事・監事)

隅谷三喜男氏(1916-2003年、東京大学名誉教授、日本キリスト教団代田教会員)は、病気(癌)を抱える身で、行き詰まっていた成田空港問題を解決に導いたことで有名であり、多数の審議会委員、経済学や教会史の研究、大学教育、海外支援など、多方面で働いた教会人である。今回は、そのキリスト教徒としての歩みや考え方を、特に日本人信徒に関する研究を中心に学ぶ機会をもった。

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