注目の資格「介護福祉士」の注目情報

少子高齢化がますます進む日本において、介護福祉士の資格に注目が集まっています。
ここでは、そんな介護福祉士に関する様々な情報を解説します。

「災害派遣福祉チーム(DWAT でぃーわっと)」を知っていますか?

災害発生直後に被災地に入り、介護施設や避難所などで高齢者や障害者の支援を行う専門家チームのことです。社会福祉士・介護福祉士・理学療法士・看護師などによって構成されます。「災害派遣介護チーム」という場合もあります。
西日本豪雨で甚大な被害が出た倉敷市真備町地区の避難所では、岡山県内初の「災害派遣福祉チーム(DWAT)」が被災者支援に取り組んでいます。高齢者や障害者といった見守りが必要な要配慮者に対し、専門知識を生かして心身ケアや生活面のサポートをします。避難所生活の長期化による体調の悪化など二次被害が懸念される中、県外チームも駆け付け対応を強化しているようです。また、東日本大震災後に整備された「福祉避難所」や定員を超過して高齢者・障がい者を受け入れている福祉施設では、既存施設の介護職員は疲弊していますので、いっそうプロの介護職の応援は貴重なサポートになります。ここはまさに、一般人では担いえない専門職ならではのサポートです。
DWATは、2011年の東日本大震災以降、全国に広まり、自治体や社会福祉法人などでチーム員を募集していますのでぜひチェックしてみてください。
介護福祉士は、自然災害による被災地においても必要とされています。いつ、どこで、起きるかわからない災害時においても、「介護福祉士」という国家資格は、TCUが掲げるコンセプト「Stand in the Gap 破れ口にキリストの平和を」を体現できる専門職なのです。

介護福祉士は保育士試験3科目免除

2018年度から、介護福祉士資格を持っている人は保育士試験9科目中の3科目が免除されます。
また、TCUキリスト教福祉学専攻を卒業後、保育士資格を取る学校に入学した場合は、「児童家庭福祉」「社会福祉」「相談援助」「社会的養護」「子ども家庭支援論」の5科目の履修が免除されます。
つまり、TCUキリスト教福祉学専攻での学びは、保育士資格取得にも有利になります。
両方の資格を持っていれば、子育てから介護まで幅広い分野で活躍できるだけでなく、生涯にわたって仕事が続けられる可能性も広がるでしょう。
クリスチャンとして人に仕えることを学ぶなら、ぜひTCUへ!

月収11万円増?「介護福祉士=低賃金」はもう古い?

介護福祉士と聞いて、収入が低いとイメージする方も多いのではないでしょうか?
実際、介護職の全産業平均との月収差額は約9万円(厚生労働省2016年「賃金構造基本統計調査」)だそうです。
しかし、この格差が埋まろうとしています。
2017年度の処遇改善加算、介護報酬改定等で先ほどの調査を行った2016年からは約3万円程度平均月額がアップし、さらに2017年12月に政府から発表された「人づくり革命」では勤続10年以上の介護福祉士に平均月額8万円アップする方針が発表されました。
つまり、単純に計算すると3万円+8万円=11万円で、全産業平均を超えていきます。
詳しいことはこれから決まるようですが、介護福祉士の収入は確実に上がってきています。

介護福祉士を目指す人に奨学金!

介護福祉士を目指して大学や専門学校で学ぶ人には、入学時20万円、毎月5万円、卒業時20万円を借りることができる介護福祉士等修学資金貸付制度があります。この制度は、卒業後介護福祉士として5年間介護の仕事をすれば返さなくて良いという制度です。
ただ、最近は予算が無くなって実施できない都道府県があるという課題がありましたが、2017年補正予算で財源が増えたので、この課題も解消されそうです。また、TCUではさらに「将来キリスト教福祉のリーダーを目指す人」に審査を経て年間最大30万円の奨学金も用意しています。

介護福祉士はケアマネージャーにも必要!

介護保険制度とともに誕生した、「介護保険の要」とも言われるケアマネジャー。最近、このケアマネージャーになるための受験資格が変更になりました。
今までは10年以上介護の仕事をしている人なども受験できたのですが、2018年度からは次のいずれかになりました。
(1)国家資格等に基づく業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者
(2)施設等での相談援助業務に通算5年以上かつ900日以上従事する者
もちろん、介護福祉士は(1)の国家資格等の中に含まれていますので、介護福祉士は今後ますます重要な資格になっていくと言えるでしょう。

※ケアマネージャーとは:正式名称は介護支援専門員。介護を要する高齢者等が、その人の望む暮らしを最後までその人らしくできるように様々な社会の資源をつなぎ、調整し、相談と支援をしていく仕事です