キリスト教と福祉 研究会

座長:井上貴詞

 

[開催主旨]

本学は、福音主義神学に立つキリスト教大学として、聖書と福祉を学べるユニークなキリスト教福祉学専攻を2008年に開設しました。聖書の学びを土台としながら、福祉・介護のプロフェッショナルを養成する教育に邁進し、現場で活躍する卒業生を社会に送り出してきました。

そして、教育・研究と共に教会が包括的な宣教を担う主体となることをサポートするケアチャーチセミナーも毎年開催して参りました。また、2016年の日本伝道会議の継続的プロジェクト「日本社会と教会」にも参与し、その取り組みは『社会に開かれた教会‐地域の福音となる新たな一歩』(いのちのことば社、2019年10月刊行)の出版へと実を結びました。

さらに専門領域の垣根を払い、「キリスト教福祉とは何か」の根源的な問いを深める共同研究作業が必要と考え、2019年7月より「キリスト教と福祉 研究会」を立ち上げました。今後、福祉に取り組む教会、取り組もうとしている教会のネットワーク化も視野に入れつつ、神学的な学際面と実践的福祉学の両面から総合的な理解の促進と教会・社会への発信力を高めていきたいと願っています。これらは、「公共政策の領域において、真にキリスト教的な応答と実践的行動を促進しなければならない」と表明した第3回世界宣教会議の要請とも符合しています(日本ローザンヌ委員会訳『ケープタウン決意表明』いのちのことば社、2012年、50頁)。

この研究会は、東京基督教大学付属共立キリスト教研究所のもとに開催されますが、福音主義神学に基づくこの種の研究会が希少であることに鑑み、オープンに広く参加を受け入れていきます。諸教会の教職者・信徒、福祉の実践者もしくは関心のある方、福祉を学ぶ学生さんに至るまでの参加を歓迎いたします。このジャンルの扉を開く実践知が結集し、皆様と共に実践神学としてのキリスト教福祉学が開花していくことを願っています。 [井上貴詞|本学国際キリスト教福祉学科福祉学専攻]

*参加ご希望の方はkci@tci.ac.jp(担当:高橋)までお申し込みください。

[次回以降の予定]

第10回キリスト教と福祉研究会
 
私たちのキリスト者の行動、すなわち倫理は、好むと好まざるとにかかわらず人間としての自己理解とキリストの救済の業の理解によって影響されます。その根底には、私たちの福音理解がかかわっています。その福音理解と人間理解を、従来のプロテスタンティズムの見方から、大胆に考え直してみたいと思います。皆様のご参加をお待ちしています。 
 
日時:10月4日(月)13:00-15:30 Zoom meeting

発題:存在を掬い取る神―人間の尊厳性のキリスト教的根拠
     濱 和弘 先生(小金井福音キリスト教会牧師、東京聖書学院講師)

濱 和弘(はま・かずひろ)
明治大学、東京聖書学院、立教大学大学院(修士/神学)、AGST/JD. Min.)で学ぶ。
現在、小金井福音キリスト教会牧師、東京聖書学院講師。
著書:『エラスムスの神学思想における人間形成』(D.Min.論文)、
         『人生のすべての物語を新しく シェルターの神学から傘の神学へ』(教文館)、他がある。

 

[今までの研究会]

第1回7月4日(木) 15:40-18:10 国際宣教センター  セミナー室 1
テーマ:教会と地域を結ぶ新たな宣教—教会の福祉ミニストリーの事例を通して
発題:井上貴詞

➡当日資料

 

第2回10月11日(金) 15:40-18:10
発題:伝道と社会奉仕は切り離さない! コミュニティ・ミッションから学ぶ
渡辺聡(東京バプテスト教会牧師・青山学院大学講師)

当日資料

 

 

第3回11月27日(水) 13:00-16:00
テーマ:日本社会の現実と教会・宣教のデザイン

JEA社会と教会プロジェクトチーム共同出版の『社会に開かれた教会-地域の福音となる新たな一歩』(西岡義行・井上貴詞編著)の第1章を中心に、第1回、第2回での学びの振り返りながら、ディスカッションを行いました。

当日資料

第4回2020年2月10日(月) 13:00-15:30
テーマ:子どもの人権と聖書・教会
発題:村田紋子(更生施設・宿所提供施設相談員・本学非常勤講師/社会福祉士・精神保健福祉士・保育士)

➡ 当日資料:スライド   レジュメ

第5回2020年3月5日(木) 9:00-11:50 
テーマ:新約学から見た教会、宣教、福祉のつながり    
発題:岩上敬人(本学非常勤講師、日本福音同盟総主事/新約学)

➡ 当日資料:スライド 参考資料

 

 

第6回 11月23日(月)15:40-18:10 zoom meeting
テーマ:万人救済をめぐる神学的思考実験
発題:山口希生(本学非常勤教員、共立基督教研究所研究員)

万人救済説はカール・バルトによって現代神学においても脚光を浴びるようになりましたが、その歴史は古代教父にまで遡るものです。しかし、万人救済といっても、その意味するところは様々です。福音派の中では異端の一言で片づけられることの多い立場ですが、この立場の意図するところが何なのか、キリスト者の愛の実践にいかなる意味を持ちうるのかを考えました。


第7回 12月7日(月)15:40-18:10 zoom meeting
テーマ:子どもたちの声を聴きとるために―わたしたちになにができるか
講師:村田紋子(本学非常勤教員)
最近の諸研究により、子ども虐待がその後の人生に大きな影響を及ぼし、様々な社会的不利と強い関連があることが指摘されるようになっています。多くの子どもたちが、「助けてほしいときに助けてと言えなかった」「助けてと言ったけれど助けてもらえなかった」と感じていたという調査もあります。子どもたちの声をどのように聴きとればよいのか、みなさんで一緒に考えました。

➡ 当日資料:スライド資料


第8回 2月25日(木)15:40-18:10 Zoom meeting
テーマ:コロナ禍における地域共生と教会-福祉の視点からの新しい教会様式と実践
プレゼンター:佐々木炎(NPO法人 ホッとスペース中原理事長、本学非常勤教員)
       松谷信司(キリスト新聞社代表取締役、季刊『Ministry』編集長)

➡ 当日資料:松谷信司さんのスライド資料
       佐々木炎さんのスライド資料

 

 

第9回 7月1日(木)13:30-16:00 Zoom meeting 
テーマ:こどもと家庭を支えるために

発題:渡邊啓二(鷺沼キリスト教会牧師、本学非常勤教員)