1~2年次教育

幅広い教養を身につけ、理論と実践を統合し、共同体での学び合いを通じて、霊性、知性、品性、社会性を育てます。また、基礎的学びを発展させつつ、キャリア形成を意識しながら専攻を選択します。

1~2年次共通科目

TCU スタンダード

1年目に履修する科目です。ラーニング・コミュニティとしての共同体形成を重視しながら、東京基督教大学が土台とするキリスト教世界観に基づいた自校教育、自己理解、ソーシャルスキル、キリスト教人格教育の土台を形成し、歴史、文化、社会の中にクリスチャンとしての自分自身を位置付ける視点を養うことを目的としています。

基礎演習

大学で学んでいくために必要なさまざまなアカデミックスキルを身につけることを目的としています。小グループに分かれ、少人数で授業を行うことで、受講生一人ひとりの状況に目を配りつつ、「受動的」な学び方から「能動的」な学び方への転換を促し、大学生として主体的に探究していくための基礎力の習得をめざします。主に読解力、要約力、レポート作成力、文章力、批判力、リサーチ力、プレゼンテーション力を養うことをめざします。

霊的形成

クリスチャンとしての生涯をそれぞれが豊かに生き抜いていくことをめざし、神を知ることと同時に、自分自身をよく知ることにも取り組みます。無自覚な自分の心の姿に気付いていくなら、神との距離は近くなるものです。また、一人で聖書を読み、祈る生活とともに祈る生活と、教会の礼拝に出席し、奉仕をすることで信仰共同体を形成していくこと、その共同体の交わりの中でこそ霊的形成がなされることを学びます。

クリスチャンライフ・フォーメーション

①大学におけるチャペルへの参加、②寮生活を含む学生生活全般の主体的な生活とその振り返り、③日曜日に地域教会の礼拝等に出席しての学びを通して、クリスチャンとして神と教会、そして人と社会に仕える姿勢や実践力を養います。学生は上記の3 つの取り組みに対する自己評価、および教員による他者評価を通して自己理解を深め、自らの将来像に合わせた自己形成を行います。

キャリア教育

クリスチャンとして社会の一員として積極的に生きていくために、社会で働くことを具体的に視野に入れて大学生活を真剣に考えていく必要があります。この科目を履修する学生は、自分自身の適性を理解しながらクリスチャンとしての職業観を具体的に考察し、また卒業後の進路も視野に入れながら4 年間の大学生活とキャリアプランを考えます。

Total English

英語の学びとともに知識と知恵を育むことをめざしています。人が生きるために重要な知識を獲得する方法として、さまざまな分野の本に触れ、教養と重要なトピックに関する知識を高めます。また、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、文法、語彙力の向上をめざします。

3 つのポイント

POINT 1 霊的形成

神を知り、自分を知り、他者を知る。聖書を読み、祈る生活、教会に生きる喜びを身につけます。

POINT 2 基本スキルの習得

大学で学ぶための土台となるスキル、主体的に探究していく基礎力を身につけます。

POINT 3 共同体での成長

TCU は、信仰、学び、生活の共同体。一人ではなく共同体としての成長をめざします。

キリスト教リベラルアーツ教育

TCUが開学以来大切にしてきたことの一つに「キリスト教リベラルアーツ」があります。
リベラルアーツは「自由に生きるための学問」です。
では「自由」とは何でしょうか?聖書には、「真理はあなたがたを自由にする。」とあります。
では「真理」とは何でしょうか?聖書には「わたし(イエス・キリスト)が道であり、真理なのです。」とあります。
つまり、「キリスト教リベラルアーツ」は、全世界の主であるキリストが「すべて」を創り治めておられ、ひとつひとつのものに神が意義を与えておられるという前提に立って真理を探究するというキリスト教世界観に立っています。
そして、それは信仰と学問を統合していく学びであると言い換えることができます。

キリストを知ることから始まり、この世界の歴史や人々が積み上げてきた遺産(学問)を探究するとき、私たちは神の真理に出会い、本当の意味で自由な生き方へと招かれ続けるでしょう。
聖書・神学の学びとともに、思想、歴史、芸術・文化、古典などの学びは、激動する現代社会をしなやかに生き抜くための「知」を身につける学び、「地の塩」として神に仕えて生きていく人の生涯を支える学びです。

神学を学ぶ

神学部であるTCUでは神学の学びは大変充実しています。初年次はキリスト教神学と聖書の全体像をつかむために「キリストと世界Ⅰ(神学)、Ⅱ(新約)、Ⅲ(旧約)」が設けられ、学年を重ねるにつれて深く広く学びます。

思想を学ぶ

「人文Ⅱ(西洋思想)、Ⅲ(東洋思想)」の科目では、現代社会を読み解く上で欠かせない思想的文脈を知る手がかりをつかみます。

歴史を学ぶ

「歴史神学Ⅰ~Ⅵ」「神学・教会(日本キリスト教史)(宗教改革史)」など、神学的な観点から歴史を学びます。そこから、この時代の日本と世界を見るキリスト者としての視点を養います。

芸術・スポーツを学ぶ

「教会音楽Ⅰ(ミュージックミニストリー)教会音楽Ⅱ(教会音楽の歴史)、Ⅲ(教会音楽の実際)」「スポーツ・リベラルアーツ」では、芸術・スポーツを神が人間に与えた豊かな恵みとして捉え、神への賛美の応答、より良く生きるため(Well-Being)の活動として学びます。

Great Booksシリーズ

Great Booksは、時代、文化そして学問領域を超えて読み継がれている古典や代表的な文学作品に触れ、現代に生きる私たちに語り掛けられている課題についての理解を深めることを目的としています。

この授業では、課題図書について教員と学生が互いに質問し、より深い思考を促しながら、その図書が投げかける問題の本質や新たな気づきが得られるようなソクラテス式問答法に基づいたやり取りをもって進めます。教員と学生が事前に図書を読み、共に学ぶメンバーとしてディスカッションに加わるのがユニークな特徴です。

このコースでは、原則として日英両言語で入手可能な本を選んでおり、本によっては他の言語に訳されているものもあります。ですので、自分が得意な言語で自由にその課題図書を読むことができます。英語を母国語としない学生にとっては、時に言語の壁を感じることもあるでしょう。しかし、そのような壁を乗り越えて、相互の理解を図るために様々な工夫を凝らしていくきっかけが生まれます。

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