tci-img-bar140

第3回いのちのケア・セミナー

日時:2016.9.15 13:00-15:30|会場:東京基督教大学 教室・研究室棟 中教室 5

IMG_3294

第3回目の最終回となる「いのちのケア・セミナー」では、ライフワークス社代表取締役の野田和裕氏をお招きしました。ライフワークス社は、関西と関東の両方で事業を展開するキリスト教専門葬儀社です。キリスト教葬儀全般を請け負うことをはじめ、教会などでの終活セミナーも各地で開催しています。特にセミナーでは、キリスト者として死と向き合うことを通して、生きる意味を問う機会を提供しています。
今回の「いのちのケア・セミナー」では、これまで1000名以上の葬儀に関わってきたという野田氏から、キリスト者として死を迎える「天国への引っ越し」の様々な諸準備について語られました。セミナーでは、日本の葬儀文化、死生観、葬儀の現状の説明から始まり、故人の地上での生涯が神によって守り導かれたこと対する神への感謝と礼拝としてのキリスト教葬儀の意味や、またキリスト教葬儀の流れや費用といった具体的な側面への備えについての提言がありました。さらに、残された家族にとっての準備と慰めのためであるとして、エンディングノートを記す意義も語られました。
また、セミナーでは、現在「終活」として行っていることはあるかといったことや、今後行っていきたことなどを分かち合う時間が各所で設けられ、参加者たちは講師からの提言に耳を傾ける講義と並行して、参加者同士で話し合うことで、改めて自分にとっての死を見つめなおす、理解を深める機会となりました。

IMG_3310

IMG_3304

通常、野田氏が行う教会などでの終活セミナーでは、中高年の参加者が多いということですが、今回のセミナー参加者は20代前半が中心であるという点でも、野田氏は年齢に応じて内容をかみ砕きつつ、説明してくださいました。

今回のセミナーでは東京基督教大学の大学生を中心に30名ほどが参加しました。セミナー後、参加者からは、死を迎えることに関して、これまでは自分の死としてのみ受け止めていたが、残された家族の準備と慰めのため、という、家族への視点も終活の大切な視点であることに気が付かされた、という感想が聞かれました。

IMG_3305

IMG_3308