映画「沈黙-サイレンス-」公開 故小畑進名誉教授の「遠藤周作著小説『沈黙』論」を公開

マーティン・スコセッシ監督の「沈黙-サイレンス-」の全国ロードショーが、1月21日から始まり話題となっています。本学の前身校である東京基督神学校の名誉教授、故小畑進先生の「遠藤周作著小説『沈黙』論」(『基督神学』4号、1988年)は、プロテスタント神学の立場から書かれた出色の「沈黙」論であると思います。フィレイラの「顕偽録」から説き起こし、3つの問題点(1、神への忠誠か隣人への愛情か 2、強者に対する弱者の救い如何 3、日本の体質は基督教に向くか)に聖書から応答する小畑氏は、結論のところで以下のように言っています。
題名の「沈黙」とは、沈黙せる神の「沈黙」ではなくて、自分が語るために神に強いた沈黙の「沈黙」ではありませんでしたか。むしろ題名を「饒舌」にしたら、とも思うのですが。
『小畑進著作集』(いのちのことば社、2014年)第9巻253頁~283頁

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(山口陽一 大学院神学研究科委員長)