youは何しに海外へ?~海外プログラムに行った学生の声~

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左から田村あかり(フィリピン異文化実習)、谷浦恵(米国バイオラ大学短期留学)、小林芽久(韓国異文化実習)

国際キリスト教学専攻4年生のみなさんは、2年生で海外語学研修を経験した後、3,4年生で米国バイオラ大学への短期留学、フィリピンでの異文化実習、韓国での異文化実習へとそれぞれチャレンジしました。最初の一歩となった海外語学研修はいかがでしたか?

谷浦:大学側ですごくよく準備をしてもらいましたし、色んな相談に乗ってもらえましたし、ポーシャック先生も期間の最初は一緒に来てくれたので、安心して出発できたのを覚えています。

田村:私たちは国際キリスト教学専攻の5人で行ったのですが、すごく仲良くなりました。

小林:いろいろ大変なこともあったのですが、みんなで祈って支えあえたのは大きかったです。

田村:教会もみんなで行ったり、スターバックスに行ったりして、信仰の友だちだからこそ分かち合えることをたくさん話すことができました。

谷浦:何かあったらすぐに相談できたし、かといって一人でいても気にならないので、少人数での研修はとても良かったと思います。

小林:現地では日本人のクリスチャンコミュニティーとの出会いもありました。彼らと話すと留学生としての苦労や帰国後の心配など、それまで分からなかったことも聞けましたし、クリスチャン同士ということで短い時間でも深い話しができました。

田村:そこから現地の日本人教会にも行くことができました。クリスチャンだからこそのつながりだと思います。留学して救われる人は結構多いけど、日本に帰国して信仰を失うという状況があることを知れたことも良かったですし、日本で信仰を持って生きることについて現地の留学生に話すことができたことも良かったです。

谷浦:ホームステイしたホストファミリーがクリスチャンホームだったことも良かったです。ホストファミリーの娘さんも大学生で、彼女が教会の留学生の青年会に連れて行ってくれて、外に皆で遊びにいったり、カフェで話したり、お家でご飯を食べて賛美とメッセージの時間を持つようなこともありました。とても良い交わりを経験できました。

田村:私たちも招いてくれたよね。私のホストファミリーも家庭で祈祷会をしていました。つたない英語だけど信仰の話や教会の話もできましたし、東日本大震災の後だったので、とても心配して日本の様子を聞いてくれました。

帰国してからTCUの留学生との交わりは変わりましたか?

田村:TCUに来ている留学生の気持ちも分かったよね。外国に来て、全て日本語の生活環境、食事の違い、礼拝スタイルの違いなど、様々な違いがある中で生活することの大変さを少し知ることができました。

谷浦:私たちは短い期間でしたが、TCUの留学生は4年間で、バイトや携帯の契約とかも自分でしていて、その大変さが分かりました。以前の私はそういうことに目が向かなかったのですが、少しでも助けになりたいと思うようになりました。

小林:TCU入学当時は留学生に興味があったのですが、反面、外国人に対する恐怖感みたいなものもありました。でも、語学研修で良い意味で度胸がついたと思います。それと何より、同じクリスチャンだから国籍が違っていても、言葉が通じなくても、もっと関わりを持ちたいと思うようになりました。

とても良い異文化体験でしたね。この体験がそれぞれが違うプログラムに参加する基礎になったのではないでしょうか。それでは、フィリピン異文化実習韓国異文化実習バイオラ大学短期留学について、お話しを聞かせて下さい。

フィリピン異文化実習

田村:私はフィリピンでの異文化実習に参加しました。最初の一週間はマニラで文化や歴史を学び、次の三週間はスラ島という田舎の村で行われているNGOのプロジェクトに参加しました。ある程度の予備知識もありましたので相当の覚悟をして参加したのですが、想像以上にキツイ実習でした(笑)。
スラ島に行くと日本人が珍しいのか、私たちを見るために遠くからも子どもたちが大勢やってきました。滞在していた場所は隙間だらけの小屋だったので、食べている時も誰かが見ているようなプライバシーも何も無い状況でした。お風呂は水浴びでしたが、井戸から水を汲んで、わざわざ私たちのために浄水機で浄化した水を使って水浴びをしたのですが、彼らにとってそれは高価な飲み水でした。けれども彼らは喜んで私たちのために大きな犠牲を割いてくれました。物質的な貧困はあるけれど、心は豊かだなと思いました。
TCUのプログラムならではなのは、現地の教会やクリスチャンとの交わりがあり、物質だけではない視点で考えることができたことです。支援というと何も無い地域に人や物を送ることだと思うかもしれませんが、現地のクリスチャンNGOは、「神様は既にそこに子どもたちという宝を備えていてくださる。だから彼らを教育することが何より大事だ」という理念で貧困と戦っていました。こんな小さいフィリピンの島だけど、神様の御手はすみずみまで届いていて計画があると感じました。クリスチャンの視点で見て考えるとても貴重な体験でした。

谷浦:帰国してからのあかりは、前よりもさらに異文化に積極的に取り組むようになったなと思いました。前だったら諦めちゃったかもしれないような学内の留学生との交渉をしたり、留学生の思いや考えとかをすごく理解しようとしていたり、すごく変わったなと思いました。

田村:留学生との関わりに積極的になれたというのは自分でも感じた変化です。やはり異文化にいる人の気持ちを経験したことは大きかったです。

韓国異文化実習

小林:韓国に留学するためにTCUに入ったので、楽しみにしていました。主に韓国語の学びをするプログラムで、延世大学の語学学校で3ヶ月間学びました。このプログラムの良いところは、日本の文化と韓国の文化を客観的に見て体験できるところが良いところだと思いました。事前にTCUの授業で文化の違いなどを学んでいましたが、文化は絶えず動いているものなので、実際に行かないと分からない課題もたくさんありました。その中の一つは、韓国の若者達への信仰継承という課題でした。でもやっぱり韓国の教会はすごいですね。韓国のクリスチャンは朝3時から早天祈祷会のために動き出します。また韓国は熱く、熱心に祈る国だなとあらためて思いました。
そして興味深かったのは、文化が信仰面にも大きく影響を及ぼしていることです。韓国にいる日本人クリスチャンと、日本にいる日本人クリスチャンは違いがあります。礼拝に対する姿勢や良い意味で妥協しない信仰をもっています。だから日本に帰るのが怖いという日本人クリスチャンもいて、とても大きな課題だと感じました。語学だけではなく、クリスチャンとして文化と信仰を見ることができた機会でした。

谷浦:学園でちらほらと韓国語で話している姿を見ています。どれぐらい話せるようになったって尋ねたら、聞くのは分かるって言っていましたけど、そんなに話せるようになったんだって驚きました。

小林:帰国してからTCUの韓国人留学生たちの祈祷会に誘われたりして関わりが増えました。学内でもそういう機会があるのはとても貴重だなと思います。

バイオラ大学短期留学

谷浦:私はアメリカのカリフォルニア州にあるバイオラ大学で3ヶ月間短期留学をしました。短期留学は語学研修と違って、ビザや航空券の手配など全て自分で準備しなければならず、ビザの取得がすごく大変でした。学内の留学生にも手伝ってもらったりして、留学って簡単じゃないんだなって出発前から実感しました。
バイオラでは、ELSPという英語を学ぶコースに入りましたが、バイオラ大学の学生と一緒に授業を受けることもできました。また、毎週1回行われている5人1組のスモールグループにも参加して、英語で聖書を読み分かち合ってお祈りするという機会もありました。チャペルもとても良くて、週に1回After Darkという夜の礼拝もあって、学生スタッフが中心に行われていてすごく良かったです。バイオラ大学はTCUと姉妹校なので以前TCUに留学に来ていた人たちとも再会でき、そこから出会いが広がっていきました。英語力も気づいたら向上していて、帰国する際の様々な手続きの交渉が英語でできるようになっていました。

小林:英語のスピードが上がったよね。留学から帰って来て、今まで以上に留学生の輪の中に入って交わりをしているめぐを見て、コミュニケーション能力が鍛えられたんだなあと感じました。

谷浦:でもまだまだネイティブのスピードにはついていけないですね。それに、もっと深い話しや、人格的な部分で心を開いて交わるには、やっぱり英語が必要だと思いました。ただ、以前は話す内容を理解することで精一杯だったけど、今は、「こういう表現を使うんだ、こういう子なんだ」って話し方や表現の仕方でその人の人柄が分かるようになってきました。

準備、プログラム、帰国後の学生生活、全部つながっているんですね。キャンパスの国際性が豊かであることが良い準備と学びの継続の場にもなっていますね。少人数で全寮制というTCUの良さではないでしょうか。

谷浦:帰ってくる場所がTCUでよかったと思いました。帰ってきてから寮のみんなと話しをする機会もありましたし、帰国後のTCUでのルームメイトが留学生だったので、さっそくバイオラ大学でのことを英語でシェアできました。

田村:先生も体験したことをみんなに分かち合う機会を作ってくださいます。そうすると、自分の中でも整理できるし、文章にまとめたりプレゼンテーションしたりする中で、自分が学んだこと、経験したことに気づきます。

小林:TCUってそうやってみんなに分かち合う機会が多いですね。チャペルで報告をする機会もありますし、そうすると自分の体験を客観的に見ることができ、気づきが与えられます。

この海外での経験は将来にどのような影響を及ぼすと思いますか?

田村:海外で、日本のことを考えさせられました。自分が日本にクリスチャンとして置かれていることの意味、クリスチャンが少ない日本で今生かされていて、賜物をどう活かしていくかということを考えさせられました。グローバル化が進む世界で生きていく上でとても貴重な視点を得られたと思います。

小林:生きている以上、人との関わりは決して切り離すことができません。文化だけでなく、教派、信仰、境遇、人格、価値観など様々な違いを超えて、クリスチャンとして相手を理解することの大切さを学びまし た。TCUで与えられた、国境を越えたクリスチャンとの出会いは私の一生の宝です。卒業後もずっと続く特別な出会いが海外まで広がりました。

谷浦:英語を学びたくてTCUに来たのですが、今は、英語は学ぶ対象ではなく手段であると思うようになりました。英語を使って相手の意見や考えを知ることができ、もっと英語が身につけば、もっと世界が広がっていきます。色んな人との出会いが、出会って終わりじゃなく、交わりへとつながっていくんだと感じています。