第2回~TCU生証し

TCUニュースレター(教会教職)をブログ形式で公開しています。皆さんがキリスト者として将来を考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。


 

今年も3ヶ月余りとなりました。前回のニュースレターでは「振り返り」についてのコラムでしたが、皆さん振り返れましたか?

今回はTCUの学生に入学に至る経緯から実際のTCU生活を振り返っていただきました。最後に「ちょこっとインタビュー」もあるのでそちらもご覧ください。


証し【友となること】

大学院 神学研究科神学専攻教会教職者コース2年生 曽川宣基(そがわ のぶき)

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中学生の頃に牧師になりたいと思うようになってから、東京基督教大学(TCU)は一つの選択肢でした。他にも他の大学に行くか、海外に行くかなど考えましたが、最終的にTCUに決めました。決め手となった理由は、TCUは4年制の大学で、色々なクリスチャンに会うことができると思ったからでした。そして実際にここでの学びや経験を通してたくさんのことを教えられました。中でも、あるアメリカ人留学生との出会いは私にとってTCUに来て本当に良かった!と思えるものとなりました。

「あなたには、親友がいますか?」これは、私がTCUの入学試験の際に聞かれた質問です。私は、全てを見透かされたと思い、しどろもどろになりばかりでした。それまでは誰もd不快な思いにさせないように、気を付けながら過ごしていました。というのも、些細なことで、友情関係が壊れてしまうことに対する恐れを持っていたからです。中には、そんなころで壊れる関係なら、そんなものは友達ではないと言う人がいるかもしれません。ですが、割り切って受け入れられるほど単純なものではなく、私にとってそのような決別は耐えられないものでした。ですからそうならないために、初めから当たり障りのない関係に終始しようと思っていたのです。

そのような思いを抱きながら寮生活を送る中で、私の中の隔ての壁を壊してくれた人がいました。彼は私が1年生の時の秋学期に入学した留学生で、それもたった3ヶ月間だけのアメリカ人の短期留学生でした。

彼は初めての日本人で、知っている人もいなくて心細かったはずなのに、いつも私を気にかけ、話しかけてくれました。一緒に富士山にも登ったり、カラオケや東京観光にも連れて行ってくれました。一緒に祈ってくれたり、聖書の話や議論もしました。彼は私の友達となってくれました。私が何かをしたからではありません。ただ彼が「友」としての振る舞いを私にしてくれました。そのことを通して私が陥っていた間違いに気づかされました。それは、相手のアクションを待つばかりで、自分は受け身になっていたということです。自分は待つばかりで、自分から相手を友と呼ぼうとはしていませんでした。

ヨハネ15:9でこのように言われています。「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました」。私たちが何かをしたからではなく、はじめに神様が愛を示してくださいました。友になってもらうのではなく、自分が友となること。もちろん、それがいつも上手くいくわけではないと思います。どれだけ相手を信頼しても裏切られることも、やっぱりあると思います。ですが、だからといって友であることをやめるなら今までと何も変わりません。友となるということはイエス様のように愛を示し続けることだと思います。何よりも、イエス様は期待を裏切り続ける人間でさえも、見捨てることなく友と呼んでくださいました。

私はTCUで多くのことを学ぶことができました。ここで与えられた出会いや経験はどれも自分の信仰が成長するためになくてはならないものだったと、卒業を来年に控えた今実感しています。


 

【ちょこっとインタビュー】

インタビュー

質問1. 入学する前に不安はありましたか?

「友達ができるか心配だった。今では話が盛り上がりすぎてお風呂からでられません!笑」

質問2. 寮生活の必需品は?

「楽器!どの楽器でもいいのですが、弾くだけで気分転換になります!」

質問3. おすすめの授業は?

「ギリシャ語とヘブル語!翻訳と原文の微妙なニュアンスの違いが読み方の視野を広げてくれます!」

質問4.あなただけが知っているTCU最新情報は?

「実は、TCUの敷地には食べれる果物の木がたくさんあります!」