What would Jesus do ?(wwjdへの応答者大募集!)

4月6日、桜が咲き始めた穏やかな快晴の天候。いのちの躍動感を覚えるこの季節の中で、大学院が設置された記念すべき2012年TCU入学式が行われた。感謝なことに神学科、大学院はほぼ定員が満たされたが、国際キリスト教福祉学科は定員に程遠く、暖かな春の季節と裏腹に厳しい冬の寒さも覚えた(今日は受難日でもあった)。厳しい状況は、私たちの理解を越えた意味と摂理があることを信じ、たとえ少数でも主が送って下さった選ばれた新入生に感謝し、また再出発の決意と祈りの機会ともなった。しかし、そのような中で保護者との懇談会やチャペルで出会った牧師先生方にはおおいに励まされたり、教えられたりした。

O牧師は、福祉系大学出身で牧師になってから、教会を尋ねてきたホームレスの方を何とか救おうと教会を住所地にして、生活保護の手続きをし、ポケットマネーからお金を融資する自立支援をするプログラムを考えた。ところが教会の役員会で反対され、頓挫してしまったとのこと。しかし、その後O牧師は、キリスト教主義の福祉施設でチャプレンをしながらケアワーカーをする道が開かれ、おむつ交換からみことばの奉仕までするという全人的ケアをとおして、「イエス様が現代に生きていればこうするだろう」という確信を深めたとのこと。

K牧師は、教会で小さなデイサービスをしていて、自らも介護の現場で働き介護福祉士の資格も取った、とのこと。福祉教員が共著で出版した「これからの福祉と教会」もすでに読んで下さっており、大きな共感とエールを示して下さった。

映画ナルニア国物語の第一章で100年の冬、雪と氷におおわれた大地に雪解けの季節が来るように、目には見えない地平線には確実に雪解けの季節が到来し、希望の芽が芽吹いていることを見落とさないでいたいと悔い改めさせられた。

そう、死からよみがえりの復活のいのちの力の前に解けない氷はない!

What would Jesus do ?

(もし、イエス様だったらどうするだろう?)

O牧師のこの問いを、私たちひとりひとりがこの現代の日本社会の文脈の中で真剣に問うていくならば、教会が目の前で遭遇する弱く、いと小さき者をすぐに排除するようなことはないかもしれない。いや、すぐに教会としての対応ができなくても、どうしたら目の前のいと小さき者との出会いを、主のみこころにそって宣教のわざとして進められるかを考え、祈り始めるだろう。牧師ひとりでできることは限られる(正確にいえば、主のミニストリーは幅広いが牧師には専念すべき領域がある)。福祉マインドと専門スキルをもったパートナーが、この時代の教会に牧師と共に絶対必要であると確信する。そして、TCU福祉専攻の上級生がそのような役割を担える人材として成長していることは主に在って胸を張って誇れる。ハレルヤ!

wwjdのこの問いに応答して下さる方、大募集!

(井上貴詞)