変わらぬ目標

かなりサボっていましたが、2012年が始まるにあたり思い出したように書いてみました。

ネットを開くと、日本野球機構(NPB)が23日に、若手プロ野球選手を対象にした「セカンドキャリアに関するアンケート」の調査を行ったという記事が目に入りました。

70%の選手は引退後に不安があるそうです。その内容は「進路」が43・4%、「収入」が43・0%を占め、引退後の生活維持という課題に直面しています。また、引退後に就きたい仕事は、「高校野球の指導者」が28・4%で最も多く、「飲食店開業」が13・0%、「大学、社会人野球の指導者」が11・7%で続いていました。
ただ、今現在、一流選手を目指している若手選手に引退後(ほとんどは球団から戦力外と通達される)のことを聞いてどうするんだと思いましたが、現実は野球界にいるよりその後の人生のほうがはるかに永いのです。そのため、ほとんどの人は生きるために初めの目標を修正し、次の新たな目標、失敗すればまた新たな目標を目指さなければなりません。
私のようなものでも、巨人をクビになってから次の人生をどう生きればいいのかと悩んできました。(それがよかったのかもしれません。)幸い、神様からこれだと思う目標を与えられ、それに向かって歩めることに感謝しているのですが、時々本当に今自分が思っている目標が神様から与えられたものなのか?と考えてしまうこともあります。

先日、非常勤のY井先生と事務局の皆さんと一緒に昼食をとらせていただきました。TCUには結構巨人ファンが多いみたいで、特にI藤(そのまま?)事務局長は私が現役のころ(実に30数年前!!)の選手の名前やら出身もすらすらと出てくるくらい「巨人オタク?」です。Y井先生も同様でした。

いろいろと話が進むうちに、事務局のT橋N希さんかO町(ここもそのまま?)さんだと思いますが、「野球選手で介護の教員になった人はいるのですか?」と聞かれ、「たぶんいないのではないか」とお答えしました。さらに、「野球選手から牧師になった人はいますか?」との問いに、「アメリカではいるかもしれないが日本にはいないでしょう…」

こんな話が続いているうちに、「では、中澤先生が日本で初めてプロ野球選手から牧師になったらどうですか?」と言われました。よく考えてみれば、私より年配の方も学ばれているし、TCUで学べば牧師に…ということも考えられなくもないのですが、私はあっさりと、「そんな人格者ではありません…」とかわしてしまいました。専門職(プロフェッション)には倫理綱領がありますが、牧師にはそんなものはないではありませんか!(知らないけど…)。それだけ、高潔な人格があって初めて就ける仕事(適当な言葉が見つかりません…きっとそうだと信じたい!!)なのだと思います。

TCUで学ばれている人たちはすごいなと思います。(時々、神の言葉は食べないがパンは食べるんだなぁという光景を……??)高校卒業、いやそれ以前から決して変わらない目標が与えられているのですから…

ここで学ばれる皆さんが、よき目標に向かって歩まれるようお祈りしております。

追伸:登場する氏名は、社会福祉士及び介護福祉士法により人物が特定されないようにイニシャルにしています。

(秘密保持義務)

第46条 社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士又は介護福祉士でなくなった後においても、同様とする。

第50条 第46条の規定に違反した者は、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。

中澤秀一