図書館ミニ企画 「心悩む人の理解と支援のためのブック・ガイド75冊」展

図書館1階エントランスで、以下のミニ企画展を開催しています。ぜひご覧ください。

・「心悩む人の理解と支援のためのブック・ガイド75冊」展

・期間:11月10日(月)まで

2014年4月に発行された『牧会相談の実際-カウンセラーと共に考える』藤掛明、小渕朝子、村上純子編著(あめんどう)で25名の方が推薦された75冊を並べて展示しました。同書は、発売以来、良書として様々なメディアで紹介され、「神学生の必読書」の声もあがっています。是非、学生時代に手に触れてほしい本たちです。きっと人間理解が深まるはず。アルバイトのみんなと一緒に手書きPOPをつけました。イラストも楽しんでください。!!

ブック・リストは右urlで推薦者の文章と共に確認できます。 東京基督教大学図書館の本棚(ブグログ)

著者の皆様からコメントを頂きました。

藤掛明先生(臨床心理士。聖学院大学准教授)
本を読み、教えられる。体験し、教えられる。これらどちらも大切なことです。ただ、体験はほっておいてもやってきます。本は自分からアクションを起こさなければなりません。拙共著の推薦図書リストも、そのきっかけになればと思います。

村上純子先生(臨床心理士。聖学院大学准教授)
この本は、もともと私たちクリスチャンの臨床心理士たちが、自分たちの知識を教会や牧師、教職者、信徒の方々に役立つ形で提供できないだろうかという思いから作られました。心理相談(カウンセリング)を行う中で、多くの教職者や信徒の方々が大変なご労をとっておられるのだなということを実感してきたからです。
牧会カウンセリングの本は何冊も出版されていますが、この本の最大の特徴は、現役の牧師先生方へのインタビューと牧会に役立つと思われる本の紹介です。ですから、ここには30人以上もの方々の生きた知恵がつまっています。牧会現場に出られる前の神学生の皆さんにとっては今すぐに役立つ本ではないかもしれませんが、いつか困った時に「こんな本があったな」と引っ張り出していただければ嬉しく思います。

小渕朝子先生(臨床心理士。青葉台カウンセリングルーム主宰)
本書は、心理カウンセラーのやり方を牧会者、信徒リーダーに押し付けようとするものではありません。実践的な心理カウンセリング(臨床心理学)の知恵のなかで、牧会において使えるものやヒントになるものがあれば、と思い書かせていただきました。少ししか触れていないことや書き切れてないこともたくさんあります。もっと知りたいこと、質問がありましたらぜひ聞かせて下さい!本書と75冊の推薦図書は皆さんにとってリソース(資源)です。本だけでなく、執筆者もリソースなのだと思います。この本を通して数々の出会いが生まれることも願っています。

出版社様からコメントを頂きました。

・小渕春夫氏(あめんどう社)
いま教会は、様々な心の問題を抱えた人との関わりが増えているのは承知の事実です。その中で、牧会者は翻弄され、相当の精神的疲労を負わされています。しかしその実態となると、事態の深刻さに比べ情報が少ないのが現状です。
これからの牧会のあり方を考えると、そうした問題、知識を、少なくても教会の責任ある立場のメンバーが、ある程度共有しておくことが重要でしょう。
本書には、牧会者側の心の備えに役立つことや、これまであまり明らかにされてなかった実際例を載せてあります。それを読むことで、いままでピンとこなかった人も、課題の大きさをつぶさに知ることができるでしょう。それに続き、人間の心を理解するための様々な図書を、広く教会の指導者の方から紹介しています。近い将来、牧会の現場に立つ人をはじめ、いま問題と向き合っている牧会者、信徒リーダーのためにお役立ていただければ幸いです。