イスラエルスタディーツアーレポート #4

ボンジョルノ!
ということで、イスラエルスタディツアーレポート第四弾、今回はイタリア編ということで、11日目から15日目までのハイライトをお伝えします。

11日目

まず11日目は丸一日移動日となりました。
イスラエルのテルアビブ空港から出発し、イスタンブール経由でローマに到着。
気分は現代のパウロです。

12日目

まずは「サン・カリストのカタコンベ」を訪れました。
カタコンベとは日本語にすると「地下墓地」という意味です。
その歴史は3世紀初期にさかのぼり、初期のキリスト教徒たちの墓として使用されていました。また迫害下にあった時にはそこで礼拝の時ももっていたようです。
サン・カリストのカタコンベには約50万人が埋葬されていたようで、その中には何人か初期ローマ教皇も含まれていたとのこと。
中に入ると、そのような初期キリスト教徒たちの多くの墓の跡や、3世紀初期のフレスコ画を見ることができました。
写真はカタコンベ内で見られる様々なキリスト教のシンボルの絵です(カタコンベ内は撮影禁止でした)。
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時には迫害の下にあった初期キリスト教徒たちの息遣いまでもが聞こえてくる、そんな空間でした。

続いてはローマ市内をバスで周り、ガイドさんの弾丸ガイドを聞きつつ(ローマはとにかく見所が多い!)、ローマ・カトリックの総本山であるバチカンに向かいました。

まずはバチカン博物館。
膨大な数の絵画や彫刻などの美術品に関するガイドを聞きつつ、博物館を駆け巡りました。
かつては多神教と皇帝崇拝の地であったローマが徐々にキリスト教化されていく大きな流れを感じることができました。
写真はその博物館の入り口。
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にしても膨大な数もさることながら、展示品にはただただ圧倒されるばかりでした。
すごすぎるの一言につきます。

続いてはそのままシスティナ礼拝堂へ。
中は撮影もガイドも禁止ということで、事前に外でガイドを受けてから中に入りました。
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礼拝堂の中には美術の授業で習ったような超有名な絵画ばかり。
中でもミケランジェロの「最後の審判」の絵は圧倒的でした。

そしてこの日の最後はサン・ピエトロ寺院へ。
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言わずと知れたローマ・カトリックの中心地ですが、その大きさも身廊(中心の廊下)の長さが186.36mと世界最大なようです。
何度も繰り返しているようですが、この場所もただただ「圧倒」の一言につきました。
巨大な建物、華麗で壮大な美術品の数々、それを一目見ようと溢れかえる人々。
中には初めて見る実物の聖遺物もありました。
写真は身廊の端から撮ったものです。
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私たちのプロテスタント教会では決して見ることのできないものですよね。
そのすごさに圧倒されながらも、私たちプロテスタント教会の礼拝と信仰のあり方について考えさせられる時ともなりました。
いやー、それにしてもこの日は疲れましたね。笑

13日目

13日目はバスで3時間ほど南下してポンペイの遺跡へ。
皆さんご存知の通り、紀元1世紀の都市の様子が火山噴火によってそのまま保存されている巨大な都市の遺跡です。
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ローマ時代のテルマエ(浴場)、住居、パン屋さん、バーなど、当時のリアルな生活の様子を見ることができました。

まずは生き埋めになった人の石膏像。苦しみの様子が伝わってきます。
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お次は裕福な家庭の住居の玄関に残っている「猛犬注意」のモザイク。
親近感を覚えます。
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そして色鮮やかなフレスコ画。
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新約の時代の人々の生活の様子が鮮やかに目に浮かんでくる貴重な時でした。

ポンペイからの帰りには、パウロがローマに護送された際に上陸したと書かれている(使徒28:13)ポテオリの港へ。
みなで聖書を開き、「未完」の書である使徒の働きに記されているキリストの証人としての働きが今の私たちに委ねられていることを確認し、祈る時をもちました。
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普通の観光ツアーではまず訪れることのない場所ですが、私たちにとってはとても印象に残る場所となりました。

14日目

ローマでの最後の1日です。
まずは有名なコロッセオを訪れました。
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こちらはキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の凱旋門。
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歴代皇帝の宮殿の遺跡があるパラティーノや、ローマ帝国時代の数々の遺跡が残るフォロ・ロマーノも見学しました。
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前後左右どこを見ても遺跡、遺跡、そして遺跡。
まるで異世界にいるかのように感じる場所でした。

特にキリスト教に関係のあるものとしてはこちら。
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これはティトゥス帝がユダヤ戦争に勝利したのを記念に建てられた凱旋門です。
門の内側には神殿を破壊するローマ軍のレリーフが彫られていました。

そして午後。まず昼食はこちら!
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ついに来ました!ピザ!

そしてその後はトレビの泉へ。
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ここら辺はザ・観光ということで、しっかりテンションをあげていきました。笑

しかし最後はきっちり締めました。
私たち一行はサンパウロ・アラレゴラ教会へ。
パウロがローマで滞在していたと言われる場所に建てられた教会です。
奥にはこんな部屋が。
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左「私はイスラエルの望みのためにこの鎖につながれているのです。」使徒28:20
右「しかし、神のことばは、つながれてはいません。」2テモテ2:9
2000年の時を隔てた今、私たちが受け継いでいる福音の力強さを確かに感じた時でした。

ということで、この後は空港に向かい、イスタンブール経由で丸一日かけて日本へと戻りました。
あっという間の15日間の旅でしたが、これまでになく濃密で有意義な15日間でもありました。
このツアーを通して経験したこと、学んだことを生かし、これからも聖書の学びと祈りに励んでいきたいです。
TCUでは報告チャペルも行われるということですので、学内の方々はぜひお楽しみに!

そして計4回のイスラエルスタディツアーレポートにもお付き合いくださりありがとうございました!
ぜひ新学期からの学生ブログもお楽しみに〜

学生広報スタッフ
K. Saito