『キリスト神学』23号

3月11日に『キリスト神学』No.23を出版いたしました。遅ればせながら紹介いたします。今回は4本の論文と小畑進名誉教授の著作目録です。
論文は、山口陽一「法典長老教会と『ウエストミンスター小教理問答』最初の日本語訳」。法典長老教会(1875年設立)長老安川一旧蔵書調査に基づく報告です。なじみ深い信仰問答はどのように日本語になったか。大和昌平「不干斎ファビアン研究(三)」はファビアンの「空」「仏」の理解に迫ります。朝岡勝「第二スイス信仰告白の教会論―その基本構造―」は、その教会論が第二スイス信仰告白全体に対してどのような意義を有するかを論じています。青木義紀「カルヴァンとスコラ主義」はカルヴァンがスコラ主義の方法論を全否定していないことを丁寧に論じ、カルヴァン研究の課題を提示しています。「小畑進名誉教授 文献目録」は、現在刊行中の『小畑進著作集』のために準備されたものですが、お気づきの点があればご教示ください。